STマイクロエレクトロニクスは産業用オートメーション・システムのデジタル入力の性能を改善するセンサ・ターミネーション・チップを発表
24V DC入力モジュールにおける、電流損失の大幅な低減とEMI防止の改善を実現
STマイクロエレクトロニクス(NYSE: STM、以下ST)は、産業用オートメーション・システムに使用される24V DCデジタル入力モジュールの性能と信頼性を改善するよう設計されたデュアル・ターミネーション・デバイス『PCLT-2AT4』を発表しました。このデバイスには、入力電圧保護、シリアル電流制限回路および出力ドライバが集積されています。
PCLT-2AT4は、小型のTSSOP14表面実装パッケージで出荷され、電力損失の大幅な低減と良好な耐電磁干渉性を実現しながら、従来のディスクリート・コンポーネント・ソリューションで要求されるコストと基板スペースを大幅に削減します。
2つのチャネルのそれぞれに、ハイサイド近接センサとI/Oモジュール入力との間の接続が終端されており、このコンパクトなデバイスによって、高集積化された24Vインタフェース製造のための柔軟かつ設計が容易なソリューションを提供します。
また、『PCLT-2AT4』は、産業用プログラマブル・ロジック・コントローラのシステム要求事項および試験について規定したIEC61131-2規格のタイプ1、タイプ2およびタイプ3特性を満たす柔軟なソリューションです。電流制限は、1個の外部抵抗あたり7.5mA(タイプ2)から2.5mA(タイプ3)の間でプログラム可能になっており、動作温度範囲全体にわたる温度補償により、抵抗回路と比べてさらに損失が低減されます。さらに、放熱パッド型パッケージによる低い熱抵抗により、プリント基板の放熱パッドの小型化を可能にするとともにホットスポットの影響を低減することができます。
入力電圧クランプによって、モジュール入力は、IEC61131-2およびIEC61000-4-2(1.5kV空気静電気放電)、IEC61000-4-4(4kV高速過渡バースト)、IEC61000-4-6-5(0.5~1kV電圧サージ)に規定された電磁干渉から保護され、また-30Vの定常逆極性からも保護されます。750Ωの直列抵抗使用時の動作入力電圧範囲は-30V~+35Vと広くなっています。
出力については、オプトカプラ・ドライバとして、または単一の入力制御下でバス・コントローラを直接ドライブするCMOS出力としても構成可能です。
ただしIEC61131-2の規定に従い、入力電流が2mA未満の場合、どちらのモードでも出力はオフになります。以上に加えて、入力電流によってLEDドライバは動作し、入力のロジック・ステートを視覚的に表示することができます。
PCLT-2AT4は、IEC61131-2のタイプ3特性を満たすよう設計されたSTの既存の4チャネル・ターミネーション回路であるCLT3-4BT6に続く製品です。
この新しいデバイスは、現在サンプル供給中です。価格は、1000個購入時で、単価0.7USドルです。
PCLT-2AT4の詳細情報は、以下のアドレスからご覧いただけます。
http://www.st-japan.co.jp/data/press/p1758d.html
STのMPA(マイクロ、パワー、アナログ)グループについて
STは、マイクロコントローラ、パワー、アナログ製品の充実したラインナップを擁しており、先進的プロセスと設計技術、そしてアプリケーションに関する専門知識を活用した完全なシステム・ソリューションの提供者として、世界でもトップクラスの存在です。このソリューション重視の姿勢により、世界中の様々な分野における顧客のタイム・ツー・マーケットの実現をサポートします。
STマイクロエレクトロニクスについて
STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに半導体製品やソリューションを開発・提供する世界的な総合半導体メーカーです。STは、他社の追随を許さない高度なシリコン技術とシステムノウハウを擁しており、幅広いIP(Intellectual Property)ポートフォリオ、戦略的パートナーシップ、大規模な製造力との組合わせにより、SoC(システム-オン-チップ)技術に関し世界的リーダーとしての地位を確立しています。またSTの半導体製品は、市場における技術やシステムのコンバージェンス化を促進するために重要な役目を果たしています。STは、ニューヨーク証券取引所(NYSE:STM)、パリ証券取引所(Euronext Paris)とミラノ証券取引所に上場されています。
2005年の売上は88.8億ドルで、純利益は2億6600万ドルでした。
さらに詳しい情報はSTのホームページをご覧ください。
ST日本法人: http://www.st-japan.co.jp
STグループ(英語): http://www.st.com
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