ＡＣＣＳなど、６月に実施した「ファイル交換ソフト利用実態調査」結果を発表
ファイル交換ソフト、現在利用は３．５％に
～利用者推計値は１７６万人 「利用実態調査」結果まとまる～
このたび、平成１８年６月に実施した「ファイル交換ソフト利用実態調査」の結果を取りまとめました。今回の調査結果のポイントは下記のとおりです。
１．ファイル交換ソフトの利用状況
１．ファイル交換ソフトの利用状況
●ファイル交換ソフトの「現在利用者」の割合は３．５％。
●「過去利用者」の８．６％を加えた「利用経験者」は１２．０％。
※ファイル交換ソフトの「現在利用」は約１７５．５１万人、「過去利用」（約４３２．６６万人）とあわせると、利用経験者は約６０８．１７万人と推計される。
・「現在利用者」は、平成１７年７月以降にファイル交換ソフトを利用したことのある者を指す。
・「過去利用者」は、平成１７年６月以前に利用していた者を指す。
・平成１８年６月に株式会社インプレスＲ＆Ｄから発行された「インターネット白書２００６」から、インターネット利用者数を５，０６０．２１万人として計算。
・利用経験率：（現在利用者６４５人÷調査標本数全体１８，５９６人）＋（過去利用者１，５９０人÷調査標本数全体１８，５９６人）＝１２．０％
・現在利用者：約５，０６０．２１（万人）×（現在利用者６４５人÷調査標本数全体１８，５９６人）＝約１７５．５１万人
・過去利用者：約５，０６０．２１（万人）×（過去利用者１，５９０人÷調査標本数全体１８，５９６人）＝約４３２．６６万人
・平成１７年１月に行った同様の調査では、「現在利用者」の割合は２．７％、「過去利用者」６．３％を加えた「利用経験者」は９．０％。
・算出根拠が異なるため、昨年度数値を「インターネット白書２００５」から再計算すると、昨年度の「現在利用」は約１２９．７１万人、「過去利用」は約３０３．２１万人。
２．主に利用しているファイル交換ソフト
●「現在利用者」が主に利用しているファイル交換ソフトは、上位から「Ｗｉｎｎｙ」３３．３％、「ＷｉｎＭＸ」２４．５％、「Ｌｉｍｅｗｉｒｅ」１９．８％の順。
・平成１７年１月に行った同様の調査では、「ＷｉｎＭＸ」が最も高く５４．８％、次いで「Ｗｉｎｎｙ」で３３．２％（現在利用者）。
３．過去１年のダウンロード数
●平均は１９４ファイル（現在利用者）。
●内訳は、「音楽関連」８７．１ファイル、「映像関連」７９．４ファイル、「ソフトウェア」８．７ファイル、「写真・画像関連」１１．２ファイル、「文書関連」７．８ファイル。
・平成１７年１月に行った同様の調査では、総数平均２３６、内訳は「音楽関連」９５．２、「映像関連」９０．５、「ソフトウェア」５．２、「写真関連」４０．６、「文書関連」４．８。
４．共有経験
●ファイルの共有（他人に送信できる状態にすること）は、３２．６％が経験している（現在利用者）。
●共有できる状態にしているファイル数は、平均１６０ファイル。
●内訳は、「音楽関連」９２．６ファイル、「映像関連」５５．９ファイル、「ソフトウェア」３．７ファイル、「写真・画像関連」３．３ファイル、「文書関連」４．４ファイル。
・平成１７年１月に行った同様の調査では、現在利用者の３５．５％に共有経験があり、共有できる状態にしているファイル数は、平均１６６ファイル、内訳は「音楽関連」１０５．５、「映像関連」４３．８、「ソフトウェア」１．４、「写真関連」１４．８、「文書関連」０．２。
・なお設問では、ファイルを自ら意識的にアップロードした経験について聞いており、ファイル交換ソフトの機能上「自動的」にアップロードされるものなどは考慮されていない。
５．著作権などの対象となっているダウンロードしたファイルの割合
●音楽ファイルの９１．１％、映像ファイルの８６．２％、ソフトウェアの５８．２％が、著作権などの権利の対象で、かつ権利者の許諾がないと推定される。
・平成１７年１月に行った同様の調査では、音楽ファイルの９０％、映像ファイルの８６％が、著作権などの権利の対象で、かつ権利者の許諾がないと推定される。
６．ファイル交換ソフト利用をやめた理由
●「セキュリティ・ウィルスなどが心配」（４６．２％）が最多だが、「著作権侵害などの問題がある」（２６．４％）、「利用者が摘発されたという報道があった」（８．６％）等の、著作権に関わる問題を理由としてやめたユーザーも多い。
・平成１７年１月に行った同様の調査では、「著作権侵害などの問題がある」（３１．３％）、「セキュリティ・ウィルスなどが心配」（３０．５％）。
以 上
※本調査概要は、添付資料をご参照ください。