アイティフォー、自治体向け債権管理システムの大手企業「シンク」をグループ化
自治体向け債権管理システムの業界最大手企業をグループ会社化
民間・自治体双方の債権回収マーケットで圧倒的な優位性の確立へ
アイティフォーは、自治体向けの税金や公共料金の債権管理システムで業界最大手(注1)の株式会社シンク(福岡県田川市:代表取締役 富松暹雄。以下、シンク社)が持つ発行済普通株式の50%を取得しグループ会社化しましたので、下記のとおりお知らせいたします。
記
1.本件の目的
アイティフォーは民間金融機関向けの延滞債権管理システムなどを主力製品としており、地方銀行においては約70%のシェア、全銀行においても約47%のシェアを持ちます。更に、銀行系・流通系などのクレジットカード会社、信販会社、リース会社、保証会社(注2)、サービサー(注3)などでも高いシェアを持ち、民間企業向けの債権管理システムではトップ企業です。この他にも、個人信用情報照会システム、個人融資審査システム、住宅ローン審査システムなど、多くの稼動実績があります。
一方、シンク社は税金や公共料金の回収を目的とした「滞納整理システム」や「国民健康保険料滞納整理システム」などに強く、自治体向けの債権管理システムにおいては業界のトップ企業です。過去20年間の歴史において、多くの自治体から高い評価を受けており、確固たる基盤を有しています。
「民間」に強いアイティフォーが「自治体」に強いシンク社をグループ会社化することにより、「民間」にも「自治体」にも強い、企業グループが誕生することになり、大幅なシェアの拡大を見込むことができます。今後は、アイティフォーが持つ債権管理の総合的なノウハウと自治体の業務に精通したシンク社の独自ノウハウを融合させることにより、「民間向け」「自治体向け」双方の新製品を開発できるようになり、両社が互いの製品を拡販できるという大きなシナジー効果が生まれます。
さらに、シンク社が今まで、外部に依存していたシステム保守サービスについても、アイティフォーの保守サービス網を利用することができ、販売から保守まで、グループ企業で一貫したサービスを提供することが可能となります。
以上のように両社の持つ特長を生かすことで、業容の更なる拡大が期待できるものと考え、今回の株式取得に至ったものです。
(注1)シンク社のシステムは全国で100を超える自治体で採用されており業界最大手。
(注2)保証会社とは、例えば金融機関から住宅ローンを借りる場合、その借り手から保証料を受け取り、金融機関から借入れた債務を保証するもの。債務者が返済不能となった場合、債務者になりかわって借入金を銀行へ弁済する。
(注3)サービサーとは、法務大臣の許可のもと、債権の回収や買い取りを行っている会社のこと。
「XXXX債権回収」という会社名が多い。業務内容としては債権者からの委託で回収を代行したり、債権者から債権を安く買い取って回収したりする。
2.株式取得の内容
株式会社アイティフォーはシンク社の発行する発行済普通株式の50%を取得し、グループ会社化(関連会社化)します。
(1)取得前の所有株式数:0株(所有割合0.0%)
(2)取得株式数:220株
(株式取得価額に関しましては、取得先との守秘義務契約により公表できません)
(3)取得後の所有株式数:220株(所有割合50.0%)
(4)取得方法:富松 暹雄(シンク代表取締役)より取得
(5)取得時期:2006年7月26日
【 株式会社シンクの概要 】
(1)商 号:株式会社シンク
(2)代表者:富松 暹雄(とみまつ・のぶお)
(3)所在地:福岡県田川市伊加利1824-22 TEL.0947-42-0111
(4)設立年月日:1985年12月2日
(5)主な事業内容:パッケージソフトの開発と販売・アフターサービス
(6)決算期:6月
(7)従業員数:24名(2006年6月末日現在)
(8)事業所:福岡県田川市(本社)、東京都港区(東日本サポートセンター)
(9)資本の額:2,200万円
(10)発行済株式総数:440株
(11)大株主の構成及び所有割合:富松 暹雄(100%)
(15)売上高:5億1,570万円(2005年6月期)
(16)URL:http://ww2.tiki.ne.jp/~think/index.html
【 株式会社アイティフォーの概要 】
代表者:代表取締役社長 須賀井 孝夫
本社所在地:〒102-0082 東京都千代田区一番町21番地 一番町東急ビル
東証第一部(4743)
創 業:1972年12月2日
事業内容:システムインテグレーター(システム構築)
URL:http://www.itfor.co.jp/
電 話:03-5275-7841(代表)
年 商:116億3,100万円(2006年3月期)
