ヤマハ、携帯電話など向けに世界最小クラスの3軸地磁気センサーIC「YAS529」を発売
■世界最小クラスの3軸地磁気センサー
ヤマハ 3軸地磁気センサーIC 『YAS529』
~携帯電話や小型ナビゲーション機器向け~
ヤマハ 3軸地磁気センサーIC 『YAS529』
サンプル価格:1,050円(税込み)
(※製品画像あり)
ヤマハ株式会社(社長:伊藤修二、本社:浜松市中沢町10-1)はこの度、携帯電話や小型ナビゲーション機器向けに世界最小クラス*1を実現した3軸地磁気センサー*2「YAS529」を開発し、サンプル出荷を、2006年10月から開始いたします。
<サンプル価格と発売日>
品名 品番 サンプル価格 出荷時期
ヤマハ3軸地磁気センサーIC YAS529 1,050円(税込み) 10月2日(月)
◎当初販売予定数:20万個/月 ◎量産開始予定:2007年3月
<製品の概要>
このたび開発し、サンプル出荷を開始する3軸地磁気センサー『YAS529』は、2mm x 2mm x 1mmという、これまでにない小型化を実現した、世界最小クラスの製品であり、携帯電話を始め小型ナビゲーション機器において、大きな需要を見込んでいます。
<市場の概要>
最近では携帯電話にGPS機能が搭載されるケースが急激に増加しており、ナビゲーションサービスも普及してまいりました。現在のGPSサービス対応携帯電話の殆どは、地図上に位置の表示は行われるものの、地図が歩行者自身の動きに応じて回転せず、進行方向が特定できず、使用に際して不自由があり、エンドユーザーからは、画面上で進行方向を常に上を示す「ヘッディングアップ機能」を実現する電子コンパスの役目を果たす地磁気センサーの要望が増加しています。また近年、携帯電話は小型化、薄型化が急速に進み、あらゆる部品の省スペース化が、強く望まれています。
<開発の背景>
当社では、2005年より既に2軸地磁気センサーである「YAS525」、3軸地磁気センサーである「YAS526」等を携帯電話等のアプリケーション向けに、量産出荷しております。今回開発いたしました「YAS529」は同じ3軸地磁気センサーである「YAS526」の性能をそのままに、プロセス開発により、小型化を実現したものです。また一部の携帯電話において、加速度センサー搭載によるゲームやユーザーインターフェースへの応用が訴求されていますが、「YAS529」では加速度センサーとの接続用のインターフェースを有しており、これらのアプリケーション拡大による需要増加にも対応可能となっております。
<主な特長>
YAS529はバッファアンプ、A/Dコンバータ、クロックジェネレータ、シリアルインターフェース回路(I2Cバスにも対応)を、1チップに集積した3軸地磁気センサーICです。
携帯型GPSシステムや携帯電話において、高感度、ローパワー、コンパクトな電子コンパスの構成が可能です。
■ 1チップ化:シリコン基板上に磁気センサーを高精度生成する製造プロセスにより、周辺回路との1チップ化を実現
■ 高感度:磁気センサーとローノイズアンプを集積化し、高感度な地磁気センサー実現
■ 耐ノイズ性向上:地磁気センサーICの出力デジタルデータ化による向上
■ 外部インターフェースは、I2Cバス(100kbps/400kbps.スレーブモード)に対応
■ 実装効率と低消費電力に優れた地磁気センサー
■ 地磁気測定後の自動パワーダウン制御モードを内蔵
■ 傾斜センサー信号用A/D入力端子を3端子内蔵
■ 汎用出力端子(GPO)により、スタンバイピンを持つ傾斜センサーのパワーダウン制御が可能
<その他主な仕様>(*添付資料参照)
<注>
*1 当社調べ
*2 地磁気センサーは、平たく言い換えると「電子コンパス」で、地図等のアプリケーションにおいて、電子機器がどの方向に向いているかを、センサーによって検知し、演算によって方位を求め、地図アプリケーションと連動して、地図そのものを回転させ、進行方向が画面上で一定方向(例えば上)を向くように制御します。また地図とは関係なく、単に方位を示すことも可能な機能を有しています。
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