矢野経済研究所、「デジタル家電ネットワークのニーズ」に関する調査結果を発表
デジタル家電ネットワークのニーズに関する調査結果
■調査要綱
矢野経済研究所では次の調査要綱にて、デジタル家電ネットワークに対するニーズに関する調査を行った。
1.調査対象:主として南関東に在住の20歳代以上の男性330名、女性383名の、合計713名の一般生活者
2.調査期間:2005年11月~2006年7月
3.調査方法:Webアンケート
■調査結果サマリー
●進むデジタル家電機器の普及と家庭内インフラの整備
・ デジタル撮影・保存機器の利用比率は高く、DVDレコーダが37.0%、デジカメが73.9%となった。また、高齢者および高齢者のいる世帯で、FAX/コピー機/スキャナーの利用が高かった。家庭内LANは、30代以下の男性を中心に、約4分の1以上の家庭で利用されている。無線LANの利用も多く、両方をあわせると半数以上の家庭で、既にLANが構築されている。家電ネットサービスを導入していくために必要な環境が、家庭の場でも次第に構築され始めている。
●暮らしに対する不満は家庭内の整備や整頓が最も多かった
・ 暮らしに対して一番多い不満点は、快適な住まい整備や部屋の中の整理で35.9%であった。その次は、資源エネルギーの節約(32.3%)となった。一方で、不満はないとする人は15.0%であった。わからないの1.1%も除いた、約84%程度の人々が、何らかの不満を感じている。
●今後暮らしにおいて大事にしたいことは家族でのんびり過ごすこと
・ 今後の暮らしの重点は、(1)家族生活・家族との関係(53.3%)、(2)自由な時間・ゆとり(49.5%)の2点が最も多く、それぞれ半数近くという結果になった。
●家電ネットワークに対しては、使いこなしに差が出る、犯罪が増える、などの心配が多い
・ 家電ネットに対する考え方として最も賛成者の多かったものは、使いこなせるかどうかで人により格差が出る(84%)という考えで、次いで多かったものは、プライバシー侵害に代表されるようなネット型の犯罪が多発するのでないかという不安(77%)であった。
●家電ネットワークのサービスで最も重視するのはセキュリティ対策
・ 家電ネットワークへの重視点として、セキュリティ対策(68.3%)が最も多く指摘された。全体の3分の2以上の多数がこの点を重視した。次いで、初期費用や利用料金など、費用的な内容(66.5%)があげられた。これも全体の3分の2の多数が重視した。
■発刊資料体裁
資料名:「デジタル家電ネットワークに関する生活者ニーズ」
発刊日:2006年7月18日
体 裁:A4判 306頁
定 価:178,500円(本体価格:170,000円 消費税等:8,500円)
○株式会社矢野経済研究所
所在地:東京都中野区本町2-46-2
代表取締役社長:水越 孝
設 立:1958年3月
年間レポート発刊:約250タイトル
URL: http://www.yano.co.jp/
■調査内容の解説
(※ 関連資料を参照してください。)
