アコム、営業事務を日本IBMの業務変革サービスを活用して効率化
○アコム、日本IBMの業務変革サービスを活用して営業事務を効率化
○事業の多角化に向けて、社内基盤の生産性向上とセキュリティ強化
アコム株式会社(社長・木下盛好、以下 アコム)と日本アイ・ビー・エム株式会社(社長・大歳卓麻、NYSE:IBM、以下 日本IBM)は、アコムの営業事務において、日本IBMの業務変革サービスを活用して効率化していくことを合意しました。
具体的には、日本IBMがアコムの連結子会社であるエイビーパートナー株式会社(社長・長谷 博、以下 ABP)へ資本参加(5%)し、ABPがアコム向けに提供しているローン契約書類の管理を中心とする営業事務をBTO*(ビジネス・トランスフォメーション・アウトソーシング)サービスとして受託いたしました。
BTOの契約期間は本年8月から10年間で、契約金額は約130億円となります。アコムでは、今回の協業によって当該営業事務の生産性が約15%向上すると見込んでいます。
アコムは、ローン事業、クレジットカード事業、信販事業だけでなく、地方銀行等の審査業務を受託する信用保証事業に力を入れてきました。信用保証事業を行うためには、自社のお客さまに加え、取引先の地銀のお客さまの契約書類も取り扱う必要があるため、書類の管理のための工数および保管費用が増大するという課題がありました。
今回、信用保証事業をいっそう拡大し、かつ自社の契約書類管理も効率化するため、日本IBMに同業務をBTOで委託しました。
アコムと日本IBMは、アコムの文書管理プロセスを変革するため、コンサルティングによる4カ月間の検討を行いました。これにより、従来は紙で管理してきた書類のうち、約3,400万枚 におよぶ書類を電子化して効率的に保管し、営業フロントオフィスからの問い合わせに迅速に対応できるプロセスを構築しました。
新プロセスでは、日本IBMが自社の契約書類を管理するために用いているドキュメント・イメージ・システムをアコム向けに最適化して活用します。
同システムはイメージ・データへのアクセス制御機能およびデータ照会ログ取得機能が優れているため、管理業務におけるセキュリティレベルの向上が可能となります。
また、今回の取り組みは、日本版企業改革法への対応を支援することも視野に入れたものです。
両社の運営するドキュメント管理センター(所在地:東京都・葛西)は、全国に展開するアコムの営業フロントオフィス(有人店舗、サービスセンター、カウンセリングセンター等)と高速ネットワークにて接続されます。
これによりフロントオフィス社員がローン契約書および、関連書類のイメージ・データを電子的に照会することが可能となり、現行で年間約1万件の対象業務が大幅に効率化されます。
両社では今後、同業務のプロセス改善を継続的に行い、アコムの個人向けローン・ビジネスおよび、提携先金融機関向けのローン保証サービスを支援していきます。
以 上
*BTO(ビジネス・トランスフォメーション・アウトソーシング)
BTOは単純な業務の外部委託ではなく、お客様との長期に渡るパートナーシップのもとで、ビジネス・モデル・デザインから個々の業務の運営・継続的なBPR(ビジネス・プロセス・リエンジニアリング)、ITシステムの実現・支援・運用までを引き受け、業務プロセスの抜本的な変革および、その継続的な改善を実施することによりお客様のビジネスに直接的に貢献する包括的な「企業変革を目的とした業務委託」サービスです。
IBMは、IBM Corp.の商標です。
その他の製品名および会社名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
