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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

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2025'12.09.Tue
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2007'01.17.Wed

米ケイデンスと英ARM、「ARM Cortex-A8プロセッサ」対応の自動設計・実装フローを発表

ケイデンスとARM、ARM Cortex-A8プロセッサ初対応の自動設計・実装フローを発表

ARMの認定を受けたEncounter RTL-GDS設計・実装フローが、次世代モバイル/コンシューマ・アプリケーションの生産性を大幅に向上、製品化期間を短縮


 英ARM社(本社:英国ケンブリッジ、日本法人:横浜市港北区、代表取締役社長:西嶋貴史、以下ARM)と、米ケイデンス・デザイン・システムズ社(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ市、社長兼CEO:Michael J. Fister(マイケル・J・フィスター)、日本法人 本社:神奈川県横浜市、社長:川島良一、以下ケイデンス)は、ARM(r) Cortex(tm)-A8プロセッサに対応する初の自動RTL-GDS設計・実装フローの共同開発を発表しました。この「Cortex-A8プロセッサ対応Cadence(r) Encounter(r) Express Flow」と呼ばれるARM認定の専用フローは、シンプルで論理合成可能なメソドロジを用いて業界最高峰の1,500 Dhrystone MIPSを提供します。新フローにより、システムオンチップ(SoC)設計者は、高性能で電力効率の高い処理機能を次世代のモバイル、コンシューマ、その他のアプリケーションに容易に導入できます。また高性能向け設計においても、少人数のエンジニアリングチームが数カ月でテープアウトでき、製品化期間の大幅な短縮とコスト削減を実現することができます。 

 ケイデンスのEncounterデジタルIC設計プラットフォームをベースとした自動設計フローは、ARM、ケイデンス・デザイン・サービス、ケイデンスEncounter研究開発エンジニアのチームによる12カ月の共同開発から生まれました。共同開発は2005年半ばに始まり、90ナノメートル・プロセスでの完全なリファレンス実装を完了しました。このとき開発された多数のCortex-A8設計専用のRTL合成、配置、タイミング、クロック合成が、今月出荷されるEncounter 2006.1リリースに組み込まれています。 

 ケイデンスのインダストリー・アライアンス担当上席副社長であるJan Willis氏は、次のように述べています。「ナノメートル規模のジオメトリおよび500 MHz以上のスピードでは、プロセスの歩留まり、消費電力、物理的特性と設計フローを非常に慎重に整合させねばなりません。このような要素は、ARM Artisan(r)ライブラリおよびプロセッサ開発チームとの緊密な協力により、フローに取り入れられました。ARMとケイデンスは協力してこの難しい問題を解決し、お客様は、その成果を生かすことで、少人数でも3~6カ月でCortex-A8プロセッサのテープアウトを実現できるようになります。」

 Cortex-A8プロセッサは、複数の命令を同時に実行し、MHz当たり2.0 DMIPS以上の性能を達成する最新のスーパースカラ・パイプラインを備えています。Cortex-A8論理合成可能プロセッサを性能要求の高いコンシューマ・アプリケーション用に実装した場合、汎用90ナノメートル・プロセスで最大750MHzで動作します。次世代モバイル機器用の場合は、65ナノメートル低消費電力プロセスで500MHz以上で動作し、4mm2未満のシリコンしか占有しません(NEON(tm)テクノロジー、トレーステクノロジー、キャッシュを除く)。

 ARMのプロセッサ部門マーケティング副社長であるJohn Cornishは、次のように述べています。「スーパースカラ・プロセッサであるCortex-A8は、量産型のモバイル/コンシューマ製品で、低消費電力ながらデスクトップ並みの性能を発揮します。ケイデンスと共同開発し、ARMが認定した新しい自動化フローは、当社のシリコン・パートナーがCortex-A8プロセッサ搭載設計を短時間で効率的に実装し、性能と消費電力の目標を達成するのに貢献します。」

 米インスタット社「マイクロプロセッサ・レポート」誌の主任アナリストであるMax Baron氏は、次のように述べています。「現在の市場で成功するには、性能や早期参入など、非常に厳しい課題が課せられています。ARMとケイデンスが開発したCortex-A8プロセッサの論理合成可能設計フローは、この課題に対応するオプションをシステムオンチップ設計者に提供します。設計者はこれで、1.0GHz以上の動作周波数で部分的なカスタム実装を選択することもできれば、ARMの提供する新しい柔軟性を生かし、短期間で容易に市場化できる750MHzの論理合成可能設計を選ぶこともできます。」

 米ガートナー・データクエスト社の副社長であるDaya Nadamuni氏は、次のように述べています。「低消費電力のモバイル・アプリケーションやコンシューマ・アプリケーション用の組み込みプロセッサを使用して設計する企業は、プロセスの微細化と限られたバッテリ寿命という独特の課題に直面し、電力効率の高い設計を求められています。このようなICには、多人数の設計者グループと何カ月もの設計期間が必要です。自動化された合成可能フローは、このような問題に対する回答の1つです。これは、製品化期間を短縮できること、最大限の生産効率で確信を持って性能/消費電力の目標を達成できることなど、消費者に明白な利点をもたらします。」

 ARM Cortex-A8プロセッサは、ARMのRealView(r)ファミリの組み込みソフトウェアとESLツールで全面的にサポートされており、米CodeSourcery、米グリーン・ヒルズ、独ローターバッハ、米マイクロソフト、米モンタビスタ、英シンビアン、米ウインドリバーなどの大手業界パートナー各社がソフトウェアやツールを提供しています。ARM Cortex-A8プロセッサのライセンシには、米フリースケール、松下電器産業株式会社、韓サムスン、米テキサス・インスツルメンツの各社があります。

●Cortex-A8プロセッサの概要 
 Cortex-A8プロセッサは、13段のスーパースカラ・アーキテクチャをベースとし、性能、エネルギー効率、コード密度を改善するThumb(r)-2テクノロジ、マルチメディアと信号処理用のNEON(tm)テクノロジ、Javaおよび他のバイトコードへの事前(AOT)コンパイルとジャスト・イン・タイム(JIT)コンパイルの効率的なサポートをするJazelle(r)-RCT(Realtime Compilation Target)テクノロジを搭載しています。また、セキュアなトランザクションを実現するTrustZone(r)テクノロジやAMBA(r) 3 AXI(tm)インタコネクト・プロトコルを持つCortex-A8プロセッサは、次世代のアプリケーションに要求される性能を実現するための順当な選択といえます。 

●ケイデンスSoC Encounter GXLシステムの概要 
 ケイデンスのSoC Encounter(tm) GXLシステムは、65ナノメートル・プロセスでの設計課題に対応するため、歩留まりを考慮したフィジカル・インプリメンテーション機能のほか、自動PLE(physical-layout estimation)機能など先進の論理合成機能を備えています。Encounter low-powerフローは、複数の供給電圧や複数の閾値電圧(Vt)を使ったシームレスな設計を可能にします。ケイデンスのEncounter Express synthesizable設計フローには、SoC Encounter自動フロアプランナ、グローバル・フィジカル・シンセシス(GPS)技術、Encounter RTL Compilerシンセシス、NanoRoute(r)配線機能、検証およびチップ・フィニッシング技術も含まれます。サインオフ・クオリティのシグナル・インテグリティやIR-Drop(電圧降下)を考慮したタイミング収束を実現するために、CeltIC(r) Nanometer Delay Calculator(NDC)およびVoltageStorm(r)スタティック解析機能も提供されています。 

●提供時期 
 Cortex-A8プロセッサは、現在、ARMよりライセンスを供与しています。Cortex-A8プロセッサ対応Encounter Express Flowは、SoC Encounter GXLのアドオンとして主要顧客に提供中です。 

●ケイデンス概要 
 ケイデンスは、電気・電子設計におけるグローバルな革新を可能にし、今日のICおよびエレクトロニクス製品を生み出すために重要な役割を果たしています。
 ケイデンスのソフトウエア、ハードウエア、メソドロジおよびサービスは、半導体、コンシューマ向け電子機器、通信ネットワーク機器、およびコンピュータなどに用いられる先端の半導体や、プリント基板およびシステムの設計・検証に利用されています。
 2005年度の売上は約1.3億ドルで、従業員数は5,000名です。米国カリフォルニア州、サン・ノゼに本社をおくケイデンスは、世界各地の営業拠点、デザイン・センターおよび研究施設を通じ、エレクトロニクス産業をグローバルに支援しています。
 ケイデンスの製品およびサービスに関する詳細は下記urlをご覧ください。 
 www.cadence.com

●ARM社概要 
 ARMは、ワイヤレス、ネットワーク、デジタル家電、画像、自動車、セキュリティ、そしてストレージ機器といった高度なデジタル製品のコアとなる技術をデザインしています。 
 ARMが提供する総合的な製品・IP(知的財産)には、16/32ビット組込みRISCマイクロプロセッサ、データエンジン、3Dプロセッサ、デジタルライブラリ、組み込みメモリ、ペリフェラル、ソフトウェア、開発ツールならびにアナログ機能や高速インターフェース製品が含まれます。ARMは、ARMの幅広いパートナーコミュニティと共に、信頼性の高い製品を迅速に市場へ投入するためのトータルシステムソリューションを、大手エレクトロニクス企業に提供しています。ARMについて詳しくは当社Webサイトをご覧ください。( http://www.jp.arm.com/ )

※ARM、Jazelle、AMBAとThumbはARM社の登録商標です。Cortex、NEONとAXIはARM社の商標です。
 ArtisanとArtisan Componentsは、ARMの子会社であるARM Physical IP, Inc.の登録商標です。
 その他のブランドあるいは製品名は全て、それぞれのホールダーの所有物です。「ARM」とは、ARM Holdings plc、その事業会社であるARM Limited、各地域の子会社であるARM INC.、ARM KK、ARM Korea Ltd.、ARM Taiwan、ARM France SAS、ARM Consulting (Shanghai) Co.Ltd.、ARM Belgium N.V.、AXYS Design Automation Inc、AXYS GmbH、ARM Embedded Technologies Pvt. LtdおよびARM Physical IP, Inc.の全部または一部を意味します。

※Cadence、Cadenceロゴ、Encounter、NanoRoute、CeltiCとVoltageStormはケイデンス・デザイン・システムズ社の登録商標、SoC Encounterは同社の商標です。その他のすべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。

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