NEC、処理能力と回線収容効率を2倍に向上させた薄型IPスイッチルーターを発売
処理能力および回線収容効率を2倍に向上させた
薄型IPスイッチルータ「IX5003E」の発売について
【 新製品に関する情報 】
http://www.sw.nec.co.jp/ixseries/ix5k/
NECは、処理能力および回線収容効率を現行モデルに比べて2倍向上させた薄型IPスイッチルータ「IX5003E」を製品化し、本日から出荷を開始いたしました。
新製品は通信事業者におけるエッジ(地域網)領域、ISPにおける映像配信サービス、企業における拠点間接続などに最適な製品であり、主な特長は以下の通りです。
(1)CPU部の高速化により、処理能力を2倍に向上させるとともに、IPsec(パケットの暗号化や認証機能)のトンネル数や、OSPF(ネットワークの最短経路を動的に更新し管理する機能)のネイバー数といった回線の収容効率も2倍に向上している。
(2)ギガビットイーサネット、ATM、フレームリレーなど各種インタフェースカードを用意しており、ユーザがネットワーク環境にあわせて選択が可能なことや、マルチプロトコル(IP, ATM,FR,PPPなど)をサポートするため、様々なネットワーク間のインターワークやIPネットワークへのマイグレーションが可能であることなど、拡張性、柔軟性に優れている。
(3)電源部をユニット化しているため、障害時の保守性が向上している。
これらの特長により、新製品はネットワークのセキュリティを高め、かつコストパフォーマンスのより高い製品となっており、今後需要の高まりが予想されるマルチキャスト通信やIP-VPN通信などの高信頼性ニーズに対応しています。
新製品の販売価格は、本体に8ポート100M-TXインタフェースカード(型番:100MTX8-A)と基本ソフトウェアを組合わせた最小構成で183万円(税込み)からとなっております。販売目標と致しましては、IX5000シリーズ全体として今後3年間で50億円の受注を見込んでおり、国内のミッドレンジからハイエンドルータ市場において、2008年には国内シェア20%を目指します。
「IX5000シリーズ」は、マルチプロトコル(IP, ATM,FR,PPPなど)をサポートし、暗号化などの優れたセキュリティ機能、信頼性向上のための冗長機能、重要データの廃棄を防ぐQoS(注)機能などを提供している高機能ルータであります。同シリーズは2000年10月にIPv6ハードウェア転送を世界に先駆けて実現したシリーズの最上位機種である「IX5020/5010」を発売したのを皮切りに、2001年6月にはIPv4/v6ルータを継承して小型化を図ったIX5005、2002年1月には薄型統合スイッチルータとして「IX5003」をそれぞれ発売し、シリーズ化を図ってまいりました。このたびの新製品は、コストパフォーマンスを大幅に向上させたものであり、NECは今後もネットワーク環境の向上を実現する製品の提供に努めてまいります。
添付資料:IX5003Eの主な仕様
以 上
(注)QoS(Quality of Service): 通信の品質を制御すること
新製品に関する情報 http://www.sw.nec.co.jp/ixseries/ix5k/
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