三菱重工、一回り大きな歯車の研削を可能にした新型歯車研削盤「ZE24A」を販売
静かで滑らかなギヤづくりに貢献
新型歯車研削盤「ZE24A」を販売
三菱重工業は、高精度歯車加工のニーズに応える新型歯車研削盤「ZE24A」を10月1日から発売する。2004年の市場投入以来、好評を博しているZE15Aの上位機種で、最大加工ワーク径を240mmとし、一回り大きな歯車の研削を可能にした。
自動車・二輪車メーカーの要請に応え、乗用車用ファイナルギヤ※1の高精度・高能率加工を実現、静かで滑らかなギヤづくりに貢献する。
「ZE24A」は、11月1日から8日までの8日間、東京・有明のビッグサイトで開催される第23回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2006)に出品・展示する。
主な特徴は次のとおり。
三菱歯車研削盤「ZE24A」(※参考画像あり)
1.非切削時間の削減
・ 高速歯合わせを実現。非切削時間削減で生産性が向上。
2.操作性の向上
・ 対話式おまかせソフトで熟練者の匠の技を実現。
・ 12.1インチ大型液晶画面を採用。グラフィック画面による簡単入力、ヘルプ機能付。
3.容易なメンテナンス
・ 切削油、油圧・空圧関連設備を集中配置し、メンテナンス性を向上。
4.安全性の確保
・ 前面ドアに電磁ロックを標準装備。砥石のシャッターカバーにより、砥石回転中でも安全にワーク交換作業が可能。
5.高能率研削の実現
・ 全8軸NC(数値制御)の全自動機。常に最適な冷却、切屑除去ができるように、クーラント(冷却)ノズル位置もNC制御。
・ 自動ドレス※2装置を採用し、連続運転中の自動ドレスを実現、加工とドレスの切り替えがスムーズ。
※1 ファイナルギヤ=
エンジンの回転駆動力は、トランスミッションを介して最終的にディファレンシャルギヤの外周に取り付けられたファイナルギヤで減速され、タイヤに伝わる。
※2 ドレス=研削砥石の目立てのこと。
ZE24A主要仕様(*添付資料参照)
担当窓口:工作機械事業部
以 上