米IBM、ビジネス・コミュニケーション実現へ新部門設立など戦略と“サービス・プロダクト”を発表
IBM(R)、統合コミュニケーションのための革新的なサービスをリード
IBMコーポレーションがインテグレーテッド・コミュニケーションズ・サービス部門
を設立、戦略と“サービス・プロダクト”を発表
[米国ニューヨーク州アーモンク 2006年9月26日(現地時間)発]
世界市場におけるネットワークのコンサルティング、インテグレーション、およびアウトソーシング・サービスのリーダーであるIBM(本社:米国ニューヨーク州アーモンク、会長:サミュエル・J・パルミサーノ、NYSE:IBM)は26日(現地時間)、世界のさまざまなネットワークを介して、場所と時間の制約を超えたビジネス・コミュニケーションの実現を目指す新部門の設立を発表しました。IBMが新設した「インテグレーテッド・コミュニケーションズ・サービス部門」は、Fortune 500企業から中堅企業までの幅広いお客様を対象に、アセット・ベースで、再利用可能、かつ標準化された革新的なネットワークおよびコミュニケーション・サービス・プロダクトの提供に注力していきます。
この新しいインテグレーテッド・コミュニケーションズ・サービス部門の“サービス・プロダクト”は、従来の工数ベースのサービスを、テクノロジー製品に類似した方法で提供する、というIBM戦略の新たな段階を具現化したものです。
IBMのインテグレーテッド・コミュニケーションズ・サービス部門は、コミュニケーションの統合とワイヤレス・ソリューションの拡大が進む今日の環境に合わせて、お客様の通信ネットワークのコンサルティング、設計、導入、運用を含むプロジェクトのすべてのライフサイクルに対応した幅広いソリューションを提供していきます。IBMは、世界中の大手サプライヤーおよび通信事業者との戦略的な協力関係を築いています。これにより、IBMは複数のベンダーとの協業が必要な複雑なプロジェクトを、技術的に統合し、管理できる、業界でも卓越したソリューション提供力を有しています。IBMのインテグレーテッド・コミュニケーションズ・サービス部門は、次世代サービスを提供するために、パートナー企業とのコラボレーションを継続していきます。
優れたスキルを持つ世界各国の7,000名以上の社員とともに、IBMのインテグレーテッド・コミュニケーションズ・サービス部門は、実績ある方法論、革新的なソリューション、そして先進的な管理プラットフォームおよびプロセスを最大限を用いて、お客様がITと通信の融合のメリットを最大限に活用することを支援していきます。同部門ではサービス提供に際して、IBMの基礎研究所、ハードウェア、ソフトウェア、サービスの幅広い能力を生かしていきます。
IBMのインテグレーテッド・コミュニケーションズ・サービス部門にでは、次のサービスを提供していきます。
・統合コミュニケーション・サービス: インターネット・プロトコル(IP)上で音声、ビデオ、業務データを統合・連携することで、社員へのコンタクト、コミュニケーション、コラボレーションを支援します。
・ネットワーク戦略策定および最適化サービス: お客様のネットワークおよび通信環境を、ビジネス戦略、主要な施策、および要件に応じて整備することを支援します。
・モバイル・ワイヤレス・RFIDサービス: お客様が自社のモバイル、ワイヤレス、RFID環境の戦略策定および実行を支援します。
・ネットワーク統合および管理サービス: お客様のネットワーク基盤の再設計、構築、移行を支援し、コスト削減、新しいテクノロジーの導入、新規拠点への拡大、パフォーマンス/運用性/可用性の向上することにより、企業競争力の強化を支援します。
26日に発表した新サービスには、以下の2つの標準化された“サービス・プロダクト”が含まれており、統合コミュニケーション・サービスとして提供されます。
・ネットワーク統合サービス: 当サービス・プロダクトの活用により、業務データ、音声、ビデオをサポートする通信ネットワークの対応可能性の分析ができるようになります。ユニファイド・メッセージング、インスタント・メッセージ、IPコンタクト・センター、音声/テレビ/Web会議など、将来のアプリケーションの多くは統合されたネットワークを活用するようになります。IBMにご依頼いただくことでお客様は、場所と時間の制約を超えた統合コミュニケーションに対応可能なネットワークを設計、導入、管理できます。
・IPテレフォニー・サービス: お客様は当サービス・プロダクトを活用することで、IPテレフォニー・ソリューションの設計、導入、管理が可能になり、これまで音声と業務データ用に分かれていた装置やネットワークの管理と保守に関わるコストを削減することができます。IBMをご依頼いただくことで、お客様はIPテレフォニー・サービスを導入し、ビジネス・アプリケーションを一貫したビジネス・プロセスに統合することで、社員の生産性を一段と向上させることができます。
IBMのインテグレーテッド・コミュニケーションズ・サービス部門は、お客様があらゆる業界において統合コミュニケーションを最大活用することを支援します。例えば銀行業界においては、お客様サービスおよびお客様対応力の強化、M&Aによって得たインフラの迅速な統合、安全性の高い業務処理や、コスト効率の良い法令順守をはじめとしたビジネス・プロセスの改善を通じて、利益率の大幅な向上が実現可能です。また小売業界では、オンデマンドでの情報提供を可能にするネットワークおよび通信環境を構築することで、より満足度の高い販売サービスを消費者に提供できるようになります。
IBMは、コミュニケーションおよびネットワークの専門知識によってニューヨーク州シラキュース市の学校を支援しています。シラキュース市の学校の情報担当ディレクター、Mary Ellen Killenbec氏は、次のように語っています。「IBMとシラキュース市の学校がテクノロジーとネットワークに関するパートナーシップを結んだことは、計り知れない利益をもたらしました。IBMは、私たちのネットワークおよびコミュニケーション環境の構築を支援しただけでなく、新しく、革新的なアプリケーションを拡大させることによって、継続的に私たちと協力しているのです。」
IBMバイス・プレジデントでIBMインテグレーテッド・コミュニケーションズ・サービス担当のLaurence Guihard-Jolyは、次のように語っています。「お客様が場所と時間の制約を超えた通信の世界を最大活用するには、自部門のビジネス・プロセスに統合された適切なネットワークおよびアプリケーション環境を備えている必要があります。世界規模で業界エキスパートとネットワーク専門家集団を擁するIBMは、お客様が成長するための短期および長期の目標にかなったソリューションを設計・導入することをご支援します。」
以上
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