ブレインラボ、放射線治療用治療計画装置「iPlan RT TPS」を発売
ブレインラボ社 放射線治療用 治療計画装置「iPlan RT TPS」を発売
~臓器アトラス搭載 それぞれの患者様に合わせた治療計画の立案を強力にサポート~
この度、ブレインラボ株式会社(本社:港区芝 以下、「同社」)は、放射線治療計画装置「iPlan(アイプラン) RT TPS」(以下、「iPlan」)を4月1日より販売を開始することを発表いたします。iPlanの販売開始により、放射線治療の治療計画に要する時間が短縮されるとともに、それぞれの患者様に合わせた治療計画の設計が可能となります。
今回、販売開始されるiPlanには、"体内地図"「臓器アトラス」が搭載されており、それぞれの患者様のCT/MR画像にあわせて「地図」を適合させるオートセグメンテーション機能により、頭部・体幹部の危険部位(神経、脳幹部、肺等の臓器)を自動的にマーキングします。これにより、これまで危険部位のマーキングにかかっていた時間が約3分(従来は数十分)に短縮されるなど、治療計画立案に要する時間の大幅短縮が可能となります。
また、iPlanは、CT、MR等の別々の2つの画像情報を、ボタン1つで融合(フュージョン)できるため、CT画像が鮮明に映し出す骨情報と、組織(病変部等)の細部まで確認できるMR画像を組み合わせて、骨・組織機両方の情報が組込まれた画像を元に治療計画を立案することができます。このフュージョン機能は、CT、MRだけでなく、PET、SPECT等でも利用可能で、融合された画像は、2D、3D、で確認できるため、医師に直感的にわかりやすい画像情報を提供、治療計画の精度向上に寄与することが期待できます。
放射線の照射方法も、原体照射(conformal beam)、運動原体振子照射(dynamic conformal arc)、IMRT(強度変調治療)等を選択、もしくは組み合わせることができるため、それぞれの患者様にあわせた放射線治療の提供をサポートしています。
ネブラスカ大学メディカルセンター放射線腫瘍学部教授、ティモシー・ソルバーグ先生は、iPlanを使用した感想を語っています。「iPlanは、直感的にわかりやすく設計されたインターフェイスで、病変や危険部位の確認だけでなく、照射方法を自在に組み合わせることができるため、それぞれの患者様に合わせた高精度の治療計画の立案を強力にサポートしています。今後もiPlanの高い精度に期待をしています」。
ブレインラボ社は、最先端技術を備えた医療機器により、引き続き日本の先進医療の発展に貢献していきたいと考えております。
以 上
【 iPlan製品概要 】
製品名:iPlan RT TPS(アイプラン RT TPS)
価格(税込):4500万円~
販売目標台数:初年度30台
販売元:東洋メディック株式会社
輸入販売元:ブレインラボ株式会社
<主な特徴>
・完全オートイメージフュージョン機能
・オートセグメンテーション機能(オプション)
「臓器アトラス」搭載により自動での危険部位の設定が可能
・スマートブラシ機能(オプション)
CT,MR等の画像のコントラスト差から部分マーキングが可能
・3Dグラフィック表示
直感的に理解できる3Dグラフィック表示により、より容易に治療計画を実施
・自動配置ソフトウェア
ビームライブラリ機能により、短時間で照射計画を立案
・Full-DICOM接続機能
他の治療計画機器に危険部位をマーキングしたデータ転送が可能。
・マルチIMRT計算機能
リスク臓器保護のために4つの異なった治療計画の同時計算が可能
◆独ブレインラボ社について
ブレインラボ社は、最先端のソフトウェアを内蔵した医療機器の開発、製造、販売を通し、高精度で低侵襲な治療法を、より多くの患者様に提供することを目指しています。同社の主要製品は、手術中に精確な情報をリアルタイムで提供する医用画像誘導(イメージガイド)システムで、手術だけでなく、診断においてもドクターを強力にサポートします。ブレインラボ社は、単独のシステムに加え、オペ室全体、病院全体を統合するソリューションを幅広く提供しており、さらに脳外科、整形外科、耳鼻咽喉科、脊髄・外傷への化学療法、がん治療等の専門的な診療科にも対応しています。これらのシステムは世界65カ国2,500カ所の医療施設に導入され、ブレインラボ社の画像誘導システムにおけるマーケットリーダーの地位を堅固にしています。ブレインラボ社は1989年に、ドイツ ミュンヘンに設立され、現在、約900人の従業員を擁し、欧州、アジア、オーストラリア、南北アメリカに15の拠点をおいています。
詳細に関しては、ブレインラボ社のホームページ www.brainlab.com をご参照ください。