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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

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2025'02.27.Thu
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2007'04.05.Thu

島津製作所、高感度・高解像度・短時間計測の実験小動物用PET装置を発売

基礎研究、創薬を支援する
高感度、高解像度、短時間計測の実験小動物用PET装置を発売
―次世代医療を支える分子イメージング用画像化装置第1弾― 


実験小動物用PETシステム Clairvivo PET(クレビボペット) 
 ※製品画像は添付資料を参照


 島津製作所は、病気の超早期診断・治療や、オーダーメイド医療の実現に向けて期待されている分子イメージング事業を
進めており、このほどその第一弾として、3次元放射線検出器により高感度と高解像度を両立し、効率の良いデータ収集により高い定量性と短時間計測(従来品の約半分の計測時間)を可能にした実験小動物用PET装置(商品名:Clairvivo PET(クレビボペット))を商品化、4月13日から発売します。実験小動物の同一個体における経時的な変化を、生きたまま高感度に計測できることから、生命現象を分子レベルで解明する基礎研究や、薬物動態、薬効などを評価する創薬研究の分野での研究を支援します。新製品は、4月13日から15日まで横浜市(パシフィコ横浜)で行われる「2007国際医用画像総合展」に出展します 

 
【小動物のPET計測について】 

 PET計測は、実験に用いる小動物の体内に放射性同位元素(ラジオアイソトープ)を含んだ薬剤を投与し、そこから発するガンマ線を検出器で捉え画像化します。実験小動物を生きたまま継続的に評価することができる実験小動物用PET装置は、遺伝子を改変したモデル動物などを用いる基礎研究分野や、開発中の新薬の薬物動態や薬効を早い段階で見極めることで開発期間の短縮や開発コストの低減が期待できる創薬分野で注目されています。こうしたことから実験小動物用PET装置の国内市場は将来に向けて成長が見込まれ、2010年には現在の2倍規模になるものと予想されています。 

 
【新製品「Clairvivo PET(クレビボペット)」について】 

 新製品には、高感度と高解像度を両立した最先端の3次元放射線検出器を搭載しています。検出器は、ガンマ線を光信号に変換する素子(シンチレータ)と光信号を電気信号に変換する光電子増倍管から構成されています。そのシンチレータには発光量が大きく発光減衰時間が短い素子を使い、なおかつ2層に配置することで、深さ方向の位置情報を正確に収集することができるようになりました。さらに、2層にしたことにより実験小動物に検出器を近づけることが可能になり、解像度を劣化させずに近接高感度撮影が可能になりました。

 一方で、高い定量性には精度の高いデータ収集が必要となるため、生体内でのガンマ線の吸収量を補正するためのデータ収集を行いますが、新製品はPETの吸収補正専用外部線源に137Cs(セシウム)を採用し、効率の良い吸収補正を行うことで計測時間の短縮を実現しています。

 
【当社の分子イメージングへの取り組みと今後の展開】 

 「分子イメージング」とは、がんなどの疾患に特異的に結合する薬剤(分子プローブ)を体内に投与し、イメージング機器でその分布状態を画像化することにより、非侵襲で分子・細胞レベルの生体情報を得る技術です。超早期での診断や治療、オーダーメイド医療といった次世代医療を実現する技術として、欧米をはじめとする世界中の研究機関が精力的に研究に取り組んでいます。

 当社は、国内外の研究機関と共同でがんに特異的なマーカーの探索や分子プローブ開発のための基礎研究、さらに当社の医用画像技術を利用した分子イメージング機器の開発を進めてきました。今回その第一弾として、基礎研究や創薬の分野で重要な役割を果たすと期待される実験小動物用PET装置を市場に投入します。

 今後、徐々に拡大が予想される同市場に、実験小動物用PET/CT装置、蛍光イメージング装置などを展開するとともに、医用と分析計測の技術を融合し活用することで、疾患マーカーの探索、分子プローブの開発、イメージング機器の開発をさらに進め、進化を続ける分子イメージング分野を幅広く支援し、次世代医療の発展に貢献します。

 
【新製品の特長】 

1.高感度、高解像度を両立
 シンチレータに、発光量が大きく、発光減衰時間も短い素子を採用し、高感度化を実現しています。また、それを2層配列にして、高解像度を実現した3次元放射線検出器(DOI検出器)を採用していることから、精度の高いデータ収集が可能です。

2.高い定量性と、短時間計測(従来品の約半分)の実現
 吸収補正用の外部線源に137Cs(セシウム)を採用し、効率の良い吸収補正を行うことで、高い定量性とともに吸収補正に要する時間も短縮しています。また、断面内視野100mmと体軸方向の視野150mmを確保したことで、ポジションを変更せずに実験小動物の全身ダイナミック計測が可能となるため、計測時間を大幅に短縮できます。

3.優れた操作性で使いやすさを追求し、維持費も低減
 実験に用いる麻酔などの周辺装置を置くこともできるよう、テーブルはフラットなデザインにしています。また、視認性に優れた監視カメラを取り付けているため、計測中に実験小動物の状態を観察することができます。小動物用ベッドは容易に着脱可能なため、計測の準備作業もスムーズに行えます。また、約30年の半減期を持つ吸収補正用の線源137Csは交換が不要なことから維持費も低減します。 

 
【新製品の概要】 

 製品名:     実験小動物用PETシステム「Clairvivo PET(クレビボペット)」 
 寸 法:      幅830mm×奥行1,510mm×高さ1,408mm、重量 約500kg 
 価 格:      2億円 
 販売予定台数: 5台(発売後1年間:国内のみ) 
 

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