WAN高速化で実現する製造業・医療機関向け新ソリューションの提供を開始
日本電気株式会社(本社:東京都港区、代表取締役執行役員社長:矢野 薫、以下 NEC)とNTTコミュニケーションズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:和才 博美、以下 NTT Com)の両社は、WAN高速化技術と高信頼・広帯域の実回線を用いて、ビジネスアプリケーションへの対応力を強化するソリューションの実現を目的に、共同検証を実施いたしました。
企業では、日本版SOX法の施行、重要データの保護、コンプライアンス(法令遵守)、およびTCO削減の観点から、サーバやデータを拠点(支店・事業所)からデータセンターへ統合し集中管理するニーズが高まっております。しかし、WAN環境下において、拠点とデータセンターとの距離が長距離になるほど通信遅延が発生することで、実効速度(スループット)が低下しブロードバンド回線の帯域を十分に活用できず、大容量ファイルの転送や共有に多くの時間がかかり、業務が非効率となる課題がありました。そのため、製造業ではCADデータ、医療機関では電子カルテなど、大容量データの集中管理の必要性がある場合でもシステムの導入は困難なものとなっておりました。
このたび、NTT Comの高信頼・広帯域の回線サービス「ギガストリーム」の実回線環境下で、NECのハードウェア・ソフトウェア製品を用いて、ファイルアクセス・データベースアクセス・バックアップという主要なアプリケーションの長距離通信における課題解決や、新たな問題がないかの技術検証を行いました。
この結果、分散した拠点におかれたCADデータや画像データなどの大容量ファイルについて、LANとほぼ同等の速度で通信できることを確認いたしました。ファイルの閲覧は通常のWAN接続に比べ平均して10分の1程度の時間で実行可能です。 そのため、各拠点のユーザはアクセス性能の低下を意識することなくセンターにある大容量データを直接使用できると共に、これまで分散していたファイルサーバを統合しセンターで集中管理することによりシステム運用費用の削減につながります。
当検証結果を踏まえ、本ソリューションサービスの提供を本日より開始いたします。2008年度に10億円程度の売上げを見込んでおります。
NTT Comは「ギガストリーム」などの高信頼・広帯域の回線サービスと集中拠点となるセキュアなホスティングサービスを提供し、NECはIT/ネットワーク融合技術を用いた製品およびSIサービスを提供することで、お客様に新たなソリューションを提供してまいります。
なお、本検証内容は、6月7日~9日に開催される「INTEROP TOKYO」(幕張メッセ)にて、NTT ComブースおよびNECブースにて共同展示いたします。
また、本検証の詳細は別紙をご参照下さい。
以 上
■本件に関するお客様からのお問い合わせ先
日本電気株式会社
戦略市場営業本部第四営業部
電話: 03-6405-0340
eメール:wafs_nec@abc.jp.nec.com
NTTコミュニケーションズ株式会社
ITMS事業部
電話:03-6800-8018
Eメール:widesan@ntt.com
ユビキタスサービス部
電話:0120-670-052
eメール:wds-us@ntt.com
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