日本精工、乗用車ホイール用軽量冷間成形ハブユニット軸受を開発
世界初、乗用車ホイール用軽量冷間成形ハブユニット軸受を開発
~ 冷間成形による強度の向上を活用し、軽量化を達成 ~
日本精工株式会社(本社/東京都品川区 取締役代表執行役社長 朝香聖一、以下NSK)は、乗用車ホイール用ハブユニット軸受*1への軽量化(燃費向上)と言う強いニーズに応えるために、高強度材を冷間成形にてハブユニット軸受の部品であるハブシャフトと外輪という複雑な形状を作るため新工法を開発しました。これにより、ハブユニット軸受全体で15%以上、ハブシャフト部分では30%減の軽量化を達成しています。
*1:タイヤホイールに取り付ける部品と車体へ取り付ける部品を一体化したユニット軸受。
<製品の特長>
◆製品の高信頼性を確保しながら軽量化を実現
従来の熱間鍛造工程を冷間成形化することにより、加工硬化、表面粗さ向上、ファイバーフロー連続化により、応力集中部の強度向上を実現しました。この強度向上分を活用することで、高信頼性を確保しながら、全体15%以上、ハブシャフト30%減の軽量化を達成しました。
◆成形荷重を低減する加工方法を開発
冷間成形は強度向上というメリットがある反面、熱間鍛造の数倍という大きな成形荷重が必要になります。NSKは、小さな荷重で大きな面積のフランジ部を成形する「側方押し出し工法」を活用し、ハブユニット軸受の冷間成形に成功しました。
NSKは、コンパクトカー市場を対象に2009年以降の生産開始を目指して商品開発を進めます。
初年度には、約10億円/年の売り上げを目指します。
以上
