住友商事、JPSと共同でシンガポールのMPA向け海底ケーブルプロジェクトを約130億円で受注
住友商事株式会社/シンガポール運輸省傘下MPA向け海底ケーブルプロジェクトを受注
住友商事株式会社(社長:岡 素之、以下「住友商事」)は株式会社ジェイ・パワーシステムズ(代表取締役社長:下嶋 清志、以下「JPS」)と共に、シンガポール運輸省傘下であり、港湾開発・港湾関連の許認可を司っているMaritime and Port Authority of Singapore(MPA)より電圧66キロボルト海底送電システム2回線及び送水管、通信ケーブル敷設を、海洋土木工事を含むフルターンキーで受注、現場工事事務所が完成し、2006年9月29日、無事契約調印に至りました。契約金額は約130億円であり、住友商事及び国内ケーブルメーカーが受注した海外向け海底ケーブル案件としては過去最高規模となります。
本プロジェクトはシンガポール本島南部(Pasir Panjang)からブコム島(約8km)を66キロボルト海底送電線 2 回線で結ぶもので、今般、1980/1989年に住友電工及び日立電線が敷設している66キロボルト海底送電線ルートを変更し、新たに66キロボルトケーブル、送水管、通信ケーブルを敷設するもので、66キロボルトケーブル本数8本、ケーブル長は計約64kmにのぼる大型プロジェクトです。
この海域は航行船舶が非常に多く、また既設のケーブルやパイプラインが数多くある為、高度な敷設精度が要求され、且つ短納期(18ヶ月)の困難な工事ですが、海底ケーブルにおいてJPSは世界各国で数多くの納入実績を有しており、お客様からもこの点が高く評価されて受注に結びついたものと考えられます。
又、住友商事はJPSと共に、2004年12月にもシンガポールにおいて、400キロボルト地中送電線敷設プロジェクト案件(契約金額 約70億円)を受注、現在履行中であり、今回の工場ジョイントなし一連続長海底OFケーブル敷設といった高い技術を要求されるプロジェクトにおいても、JPS が培ってきた技術力、住友商事/JPS共にシンガポール市場含めた国内外で築き上げた実績と信用が評価され、受注の大きな要因となっています。
竣工は、2007年10月の予定です。同国においては引き続き電力網整備・拡充計画が予定されており、住友商事は引き続き、JPS と共に新規案件の受注を目指していく予定です。
* 株式会社ジェイ・パワーシステムズは住友電工株式会社と日立電線株式会社の電線事業部門が統合し、2001年に設立されました。
以 上
※参考画像あり