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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

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2025'02.27.Thu
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2007'04.06.Fri

ハイニックスとSTマイクロ、中国の合弁メモリ製造工場を落成

ハイニックスとSTマイクロエレクトロニクスが中国の合弁メモリ製造工場を落成

中国の最大ウェハー工場でコスト効率に優れた製造を行い世界で最も急成長中の市場へのアクセスを確保


 STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)とハイニックス・セミコンダクタ(Bloomberg: 000660 KS、以下ハイニックス)は、中国の江蘇省(Jiangsu Province)無錫(Wuxi City)にある両社合弁の前工程工場の正式落成を発表しました。落成式は、中国国内の政府ならびに地方自治体関係者の列席のもと執り行われました。

 最新鋭設備を擁する新工場では、NANDフラッシュおよびDRAMメモリの生産を予定しています。これにより両社は、規模の経済性、急成長中の中国市場への利便性、プロセスおよび製品開発面の補完により、大きなメリットを享受することになります。無錫工場の稼動により、STは、NANDフラッシュ市場における優位性を強化すると同時に、高性能かつコスト競争力に優れたFlashメモリとのスタック用DRAMチップを供給します。また、新工場により、ハイニックスの300mm製造能力が拡大され、急成長中の中国半導体市場でのリーディング・ポジションが強化されます。市場調査会社であるiSuppliの最新データによるとハイニックスは現在、中国のDRAM売上において、市場シェア約47%を有し、第1位の企業となっています。ハイニックスにとって無錫工場は、米国オレゴン州ユージーンの工場に次ぐグローバル生産拠点となります。

 両社は、2005年4月に無錫工場の建設に着工しました。55万m2の敷地に2万m2のクリーンルームを建設し、2006年7月から10月にかけて200mmおよび300mmの製造ラインが稼動開始しました。現在、DRAM製品の製造は、200mmラインでは90nmおよび110nm、300mmラインでは80nmプロセス技術を用いて行われています。2007年中旬には、最先端技術を用いたDRAM製造に加え、NANDフラッシュメモリの製造ラインも稼動開始予定です。現在、200mmラインでは、月産5万枚、300mmラインでは月産1万8千枚のウェハを生産中です。同工場における製品およびメモリ容量の生産比率は、市況に応じて変更する予定です。

 本合弁企業の20億ドルの資本は、STが3分の1、ハイニックスが3分の2での割合でそれぞれ株を保有し、また、中国地域機構およびSTの融資パッケージにより構成されています。

 本合弁企業は、約2千人の従業員を擁し、その大半は現地で採用されています。無錫は、上海近郊に位置し、高度技術を有する労働者に富み、インフラストラクチャも充実した地域です。

 STマイクロエレクトロニクスの社長兼CEOであるCarlo Bozottiは次のようにコメントしました。「本合弁企業は、韓国と欧州企業間では最大規模の合弁企業といえるでしょう。
 本合弁企業により、両社はスケール面、補完面ともに大きな利益を得ることになります。
 確実にコスト競争力に優れたDRAM、および共同開発のNAND製品および技術により、パッケージ・レベル集積(PLI:Package Level Integration)におけるSTのリーディング・ポジションがさらに強化されます。1つのパッケージに複数のメモリ・チップを積層するPLI技術により、中国ならびに世界中の顧客は、信頼性の高いメモリ容量および製品を使用することができ、同時に携帯機器およびコンスーマ、産業用アプリケーションのスペース削減も実現できることとなります。」

 STマイクロエレクトロニクスの上級副社長兼メモリ製品グループのジェネラル・マネージャであるMario Licciardelloは次のようにコメントしました。「2005年には、携帯電話、デジタル・カメラ、ポータブル・オーディオ・プレーヤ等の機器におけるストレージへの需要が急騰し、NANDフラッシュ市場は半導体産業史上最大の成長を遂げました。我々は、60nm のSLC(Single-Level Cell) およびMLC (Multi-Level Cell) NAND技術を使った300mmウェハ製造の開始、および55nm以降への移行により、高性能かつコスト競争力に優れたメモリ・ソリューションを求める携帯機器やデジタル・コンスーマ機器市場のニーズに対応し、この急成長市場に貢献していきます。」

 ハイニックス・セミコンダクターの社長兼CEOである禹義濟(Woo, Eui-Jei)は次のようにコメントしました。「STとの協業および、無錫市のサポート無くして、無錫工場の完成は実現し得ませんでした。本合弁企業を通じて築かれた、無錫市、ST、ハイニックスの協業関係がさらに強化され、また新工場が両社の長期的成長に貢献すると信じています。無錫工場がハイニックスにとってグローバルなメモリ・メーカーとしての確固たる礎となると期待しています。」

 ハイニックス・セミコンダクターの戦略シニアVP兼Hynix-ST Semiconductor Ltd. の会長であるO. C. Kwonは次のようにコメントしました。「ハイニックスは、無錫工場の完成により、韓国、米国、中国を網羅するグローバルな製造ネットワークを確立しました。本合弁企業はハイニックスの長期的な競争力の基盤となるでしょう。」

 市場調査会社のiSuppliによると、今年、DRAM市場は売上309億ドル、24.4%の成長、またNANDフラッシュ市場は、売上126億ドル、17.6%の成長が見込まれています。

 中国は世界で最も急速な成長を遂げている半導体市場であり、現在世界で15%の市場シェアを有しています。中国市場は、2008年までに世界半導体市場の4分の1以上を占める世界最大の市場になると予測されています。

ハイニックス・セミコンダクターについて
 ハイニックス セミコンダクター(HSI)は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)およびフラッシュメモリを世界中の顧客に提供する世界トップクラスのメモリ製品サプライヤです。ハイニックスの株式は韓国証券取引所に上場されており、グローバル預託証券はルクセンブルグ証券取引所に上場しています。ハイニックスに関するさらに詳しい情報はhttp://www.hynix.comをご覧ください。

STマイクロエレクトロニクスについて
 STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに半導体製品やソリューションを開発・提供する世界的な総合半導体メーカーです。STは、他社の追随を許さない高度なシリコン技術とシステムノウハウを擁しており、幅広いIP(Intellectual Property)ポートフォリオ、戦略的パートナーシップ、大規模な製造力との組合わせにより、SoC(システム-オン-チップ)技術に関し世界的リーダーとしての地位を確立しています。またSTの半導体製品は、市場における技術やシステムのコンバージェンス化を促進するために重要な役目を果たしています。STは、ニューヨーク証券取引所(NYSE:STM)、パリ証券取引所(Euronext Paris)とミラノ証券取引所に上場されています。
 2005年の売上は88.8億ドルで、純利益は2億6600万ドルでした。
 さらに詳しい情報はSTのホームページをご覧ください。
 ST日本法人:http://www.st-japan.co.jp
 STグループ(英語):http://www.st.com



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