三菱化学、鹿島事業所のプロピレン生産能力を増強
鹿島事業所プロピレン設備生産能力増強について
三菱化学株式会社(本社:東京都港区、社長:小林 喜光)は、当社鹿島事業所(所在地:茨城県神栖市、事業所長:鷲見 富士雄)の競争力強化のため、プロピレン生産能力の増強を決定いたしましたので、お知らせします。
今回の投資は、当社の中期経営計画「革進-Phase2」における国内コンビナート競争力強化策の一環として取り進められてきた計画であり、旺盛なプロピレン系誘導品需要に対応すべく自製化を図るものです。鹿島事業所においては、当社グループ企業である日本ポリプロ株式会社がポリプロピレン製造設備を現在建設中ですが、今回の対応により、競争力のある原料プロピレンの供給が可能となります。
具体的には、当社が有する3系列のエチレンプラントで生成したエチレンとブテン類をプロピレンに転換する設備を設置し、プロピレン生産能力の増強を図ります。これにより、プロピレン自製率の向上を図ると共に、エチレン、プロピレン生産のフレキシビリティーを大幅に向上させ、誘導品の需要に応じたオレフィンの生産供給体制を確立いたします。
当社は、これまで実施してきましたオレフィンプラントの原料多様化対応に加えて、今回のプロピレン生産能力増強を行うなど、今後も国内コンビナートの競争力強化のための施策を実施してまいります。
尚、今回のプロピレン生産能力の増強計画(予定)は以下の通りです。
1.プロセス:ABBルーマス社(米国)Olefin Conversion Technology
2.生産能力(増強分):150千トン/年
3.建設場所:当社鹿島事業所(茨城県神栖市)
4.工事期間:着工:2007年12月
完成:2008年11月