ノエビア、亜熱帯植物「デュアバンガ」の葉エキスにしわ改善効果を確認
亜熱帯植物にしわ改善効果
ノエビアは、九州大学・チェンマイ大学(タイ)との共同研究により、亜熱帯地域に自生する「デュアバンガ」の葉エキスに、肌の弾力性にかかわるIII型コラーゲン(ベビーコラーゲン)産生を促す作用があることを見出した。この研究成果を応用して、今冬、しわ対応化粧品を発売する予定です。
日本生薬学会にて発表
株式会社ノエビア(本社:東京銀座、社長:大倉昊(ひろし))は、ハマザクロ科の植物であるデュアバンガ(学名: Duabanga grandiflora)の葉エキスを用いて、皮膚の抗老化作用について研究を進めてきました。その結果、このエキスに「III型コラーゲン」(ベビーコラーゲン)の産生を促進する効果を見出し、2006年9月29~30日に埼玉県の日本薬科大学で行われる「日本生薬学会第53回年会」にて発表します。(特許出願中)
【研究の背景】
今まで広く研究されていたコラーゲンとは一般的に、真皮の主成分である「I型コラーゲン」でした。(関連資料図 参照)
「III型コラーゲン」は、主に真皮乳頭層に存在し、胎児の皮膚に多く含まれ、肌の弾力性を保つ役割を担っていると言われています。
しかし、加齢とともにその量は減少してしまいます。
また、乳頭層は、表皮と真皮を柔軟につなぎあわせる大切な役割を持っていることから、「III型コラーゲン」の産生を促進させることで、肌の弾力改善効果が期待されると考えました。
【研究の成果】
デュアバンガ葉エキスを、培養ヒト線維芽細胞に添加した時の「III型コラーゲン」産生促進作用を調べたところ、顕著な効果が見られました。さらに、エキスの有効成分を細かく調べたところ、この効果は加水分解性タンニンの一種である“オイゲニイン”にあることが判明しました。
ノエビアでは、この結果を応用し、しわ対応化粧品にデュアバンガ葉エキスを配合する予定です。
【共同研究の主な内容】
◆九州大学大学院薬学研究院 正山征洋(しょうやまゆきひろ)教授(薬学博士)の協力のもと、生薬、伝承医薬などの有効成分に関する研究を行う。
◆チェンマイ大学薬学部(タイ) L.Sorasak 助教授の協力のもと、タイに自生する植物に関する研究を行う。