松竹、歌舞伎文化と商品・サービス情報など提供する公式サイト「歌舞伎美人」を開設
10月16日、歌舞伎公式サイト「歌舞伎美人(かぶきびと)」がオープン
松竹が伝統文化の歌舞伎で、新たなメディア事業へ挑戦します
松竹株式会社(東京都中央区)は、10月16日(月)午前11時、新しいインターネットビジネスとして、歌舞伎の公式サイト「歌舞伎美人(かぶきびと)」 http://www.kabuki-bito.jp を開設します。「歌舞伎美人」は、公演情報の提供、ニュース配信、チケット購入といった歌舞伎ファンへの従来のサービスや情報提供に加え、歌舞伎文化と商品・サービスとを融合させて情報発信する、広告媒体としての機能を有していることが特徴です。サイトオープン時点で企業8社(下記に記載)からのスポンサードを獲得、中高年女性を中心とした富裕層に向けて、歌舞伎文化を軸に、一流企業からの情報を届けます。同サイトは、日本の伝統文化を生活に取り入れることを提案していく、松竹の新たなビジネスの第一歩です。
○ 新たな広告媒体として
「歌舞伎美人」に登場する企業は、いずれも業界のトップクラス。現在、スポンサードが決まっている企業は、トヨタ自動車株式会社、東京電力株式会社、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)、セコム株式会社、株式会社みずほコーポレート銀行、株式会社三越、株式会社長沼(長沼静きもの学院)、日本電気株式会社(NEC)の8社です。
主軸であるタイアップ広告の場合、スポンサー企業の情報は、「歌舞伎」や「和」にちなんだ編集タイアップ記事として登場し、読者に上質な和のライフスタイルを提案します。たとえば、江戸の不便な生活と電気のある現代の便利な生活を対比する記事から、電力会社へ。意外に治安の良かった江戸時代の秘密を紹介しながら、セキュリティ会社へ―。タイアップ広告は、歌舞伎を読み解くエンタテインメントとして毎月発信されるため、高い浸透力が期待されます。
「歌舞伎美人」の利用について、歌舞伎という日本を代表する伝統芸能(歌舞伎は平成17年11月にユネスコ「世界無形文化遺産」に登録)の振興に携わることによる、長期的な視点での企業ブランディングを期待するケースが多いと、松竹は考えています。
○ 今後のビジネス展望
今後、「歌舞伎美人」は、欧米の高級ブランドや日本の老舗ブランドと共同でオリジナル商品の開発、インターネット販売を予定しています。ほかにも、歌舞伎映像の配信、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を利用したコミュニティビジネス、多言語化による海外展開などを検討しています。
「歌舞伎美人」のターゲットは、所得・文化水準の高い40代、50代女性が中心です。この層は、金銭的に余裕があり消費性向も高く、アクティブシニアとしてメジャーマーケットを形成しています。91.5%がインターネットでの購買経験があるなどネット利用率も高く、実際、松竹が販売する歌舞伎公演チケットの購入経路も、6割以上がウェブ経由です。松竹は、「歌舞伎美人」のリーチを、中高年の富裕層を中心に、月間450万PV(ページビュー)、月間ユニークユーザー25万人超と予想しています。
※参考資料・画像は添付資料を参照