大日本印刷、物流管理向けＩＣタグシステム導入のサポートサービスを提供開始
大日本印刷 物流管理向けＩＣタグシステム導入のサポートサービス『ＯｐｔｉＳｉｔｅ（ＴＭ）』を提供開始
大日本印刷株式会社（本社：東京都新宿区 社長：北島義俊 以下：ＤＮＰ）は、物流管理用ＩＣタグシステム導入を検討している企業に対して、ＩＣタグシステム導入のためのワークショップ、ＩＣタグ検証テスト計画・実施、システム実導入、導入後のフォローなど、各種サポートサービス『ＯｐｔｉＳｉｔｅ（ＴＭ）（オプティサイト）』の提供を１０月２４日から開始します。
【 背 景 】
ＩＣタグを用いた物流管理は、欧米の大手流通チェーンなどで本格的な運用が始まっています。しかし、特にＵＨＦ帯ＩＣタグの実際の導入にあたっては、利用環境によって、ＩＣタグの情報を正確に読み取れないなど様々な障害が発生する場合があり、実導入までに予想外に時間を要することがあります。そうした問題を解決してＩＣタグシステムの普及を促進させるためには、実験施設を利用した各種テストの実施や専門家による的確なアドバイス、現場施工と機器調整の期間短縮が求められています。
これらの要望をふまえ、ＤＮＰは、平成１６年から順次評価用機器の導入を開始するとともに、日本とアメリカの自社工場間でのＵＨＦ帯ＩＣタグの導入実験や、運用現場に近い環境での実験を通じて、ＩＣタグの読み取り率などの検証を行い、ＵＨＦやＨＦ（１３．５６ＭＨｚ）などさまざまな周波数帯域のＩＣタグ導入に向けた現場環境のシミュレーションテストの手法を確立しました。
本年５月には、ＩＣタグを用いた物流管理の検証施設『ＩＣタグＳＣＭソリューションテストセンター』を開設しています。こうした、ＩＣタグシステムの普及促進を目指したノウハウと技術の蓄積および、検証施設の開設を契機に、本格的な物流管理向けのＩＣタグシステム導入のための包括的なサポートサービスを開始することとしました。
【 サポートサービスの概要 】
ＯｐｔｉＳｉｔｅ（ＴＭ）は、「検証テスト計画」「検証テスト実施」「現場施工と検証」「現場への導入」「導入後のフォロー」の各段階に沿った各種サービスを提供します。要望に応じて、「検証テスト」からといった途中段階からの利用も可能です。またＩＣタグの基本的な知識が習得できる「ＩＣタグシステム導入のためのワークショップ」も開催します。
【 サービス例 】
ＤＮＰが選定した基本的な定型検証プログラム（検証項目：ＩＣタグ貼り付け位置、機材の組み合わせ、ＩＣタグ読み取りエリアの範囲など）を実施するほか、顧客が導入を検討している品物を持ち込んで行う検証プログラムも提供します。両プログラムともＩＣタグＳＣＭソリューションテストセンターで検証を行い、最適なＩＣタグとリーダーの選定や環境設定を行います。
本年１１月からは年４～６回ワークショップを開催し、セミナーとＩＣタグＳＣＭソリューションテストセンターにおける演習を行います。定員は、約２０名／回とし料金は１名につき５万円を予定しています。
【 今後の展開 】
ＤＮＰは、ＯｐｔｉＳｉｔｅ（ＴＭ）を製品の入出荷管理の用途などで、食品、日用雑貨、家電などの各業界に提供するほか、物流搬送器具メーカー向けにも展開していく予定です。
当サポートサービス事業において、２００７年度５億円の売上を見込んでいます。
以 上