三洋電機とヤンマー、中国での「ガスエンジン・コージェネレーション事業」で協業
三洋電機とヤンマーが「ガスエンジン・コージェネレーション」で協業合意
中国市場における新たな展開で競争力を更に強化
三洋電機株式会社(以下、三洋電機)の子会社である大連三洋制冷有限公司(所在:中国大連市/ 以下、大連三洋制冷)とヤンマー株式会社(以下、ヤンマー)は、このほど、ガスエンジン・コージェネレーション事業に関する協業について合意しました。
この合意で、「ヤンマーのガスエンジン・コージェネレーション(発電&温水供給)」と「大連三洋制冷の吸収式冷凍機」をシステム化し、その販売・据付・アフターサービスを、中国全土に26拠点を持つ大連三洋制冷が担当します。これにより、三洋電機においては、新たな事業を展開することで、中国における冷熱・コマーシャル事業の更なる競争力強化、事業拡大を図ります。また、ヤンマーにおいては、大連三洋制冷の販売網を活用することで、中国市場におけるエネルギーシステム事業の拡大を図ります。
今秋にも販売準備をはじめ、2007年1月から上海、北京をはじめとした中国全土で発売を開始します。販売目標は、2007年度50件、2008年度100件、2009年度200件を計画しています。
高い経済成長が続く中国において、環境負荷の大きい石炭を主なエネルギー源とした電力は、常に供給不安を抱えた状態が継続しています。多くの企業が望んでいる個別分散発電は、まだ系統連系発電技術基準・規格が未整備であることや、環境負荷の小さい天然ガスインフラが未整備であるため、ほとんど行われていないのが実情です。
このような背景のもと、両社は、天然ガスインフラが整備されつつある上海を皮切りに、中国全土にガスエンジン・コージェネレーションシステムを普及させることで合意しました。
今後、両社は中国市場において天然ガスコージェネレーションシステム事業の拡大を図りながら、それぞれのガス空調事業の拡大も図っていきます。
以 上
◆大連三洋制冷について
大連三洋制冷は1992年に三洋電機と大連・冰山グループの合弁会社として設立され、蒸気や天然ガスを利用する業務用大型空調機である吸収式冷凍機の製造・販売・サービスの一貫した事業を展開し、中国市場でシェアNO.1を獲得するなど、確固たる事業基盤確立と顧客からの高い信頼を築いております。
また、2005年からは新たに、業務用ガスヒートポンプエアコンの製造・販売・サービスも開始し、中国全土へのガスインフラの普及に伴い、大きな事業拡大を目指しております。
<大連三洋制冷有限公司の概要>
所在地: 中国大連市経済技術開発区
事業内容: 吸収式冷凍機、ガスヒートポンプエアコンの製造・販売
営業地域: 中国全土、輸出
資本金: 20億円
出資形態(比率): 三洋電機(55%)、大連冷凍機有限公司(40%)、双日(5%)
設立: 1992年9月11日
代表者: 董事長 川島 克久(三洋電機 執行役員)
従業員数: 630人
◆ヤンマーについて
ヤンマーは、自社エンジンをコアテクノロジーとしてコージェネレーションで数多くの納入実績を有しています。小型・中型(5kW以上~500kW未満)クラスのガスエンジン・コージェネレーションシステムでは、日本国内で7割以上のシェアを持ちます。
中国では2003年から業務用ガスヒートポンプエアコンの販売・サービスを開始するとともに、日本国内で高成長を続けているマイクロ・コージェネレーションシステムを中心に、ガスエンジン・コージェネレーションシステムの中国市場における普及拡大を目指して事業を展開中です。
◆システム概要図
<発電と空調に利用する場合>
※添付資料参照