シャープ、業界最高1500:1の高コントラスト車載用液晶ディスプレイを開発
業界最高1500:1の高コントラスト車載用液晶ディスプレイを開発
インストルメントパネル(インパネ)のデザインともマッチする“深みのある黒”の表示が可能に
業界最高※11500:1の高コントラスト車載用液晶ディスプレイを開発
シャープは、車載用として、業界最高の1500:1の高コントラストを実現した液晶ディスプレイの開発に成功しました。
カーナビゲーションシステム向けや、後部座席のリアモニター向けが中心の車載用液晶ディスプレイは、パソコンやテレビなどの家庭機器用液晶に比べ、振動に対する高い耐久性や、広範囲な温度での動作が求められています。しかも近年は、地図コンテンツの多様化やDVDソフトの普及等により、一層の大画面化・高精細化が進み、今後はさらに、運転に必要な情報を表示するインパネ用としての展開が期待されています。
そこでこのたび、カラーフィルタをはじめ、各種使用部材や液晶パネルの画素設計などを見直し、車載用液晶ディスプレイとしての、高耐久性・信頼性を保ちながら、従来比約3倍※2、業界最高の1500:1の高コントラスト比を達成し、従来にない“深みのある黒”の表示を実現しました。
例えば、インパネ部に採用された場合、視認性がより高まるほか、インパネの黒色との統一感が図れるなど、液晶の存在を感じさせない高品位なインパネデザインが可能です。走行中はスピードメーターを表示、駐停車中は地図情報画面や後方確認用のカメラ画像を表示するなど、機械式のメーターでは出来ない多彩な表示が可能となり、安心・安全、快適な運転のサポートに貢献します。
シャープは、『液晶のリーディングメーカー』として、これまで「デュアルビュー液晶」や「トリプルビュー液晶」など、新たな用途を提案する車載用ディスプレイを開発してきました。今後も、さまざまな応用商品開発で培ってきた液晶技術の融合により、高信頼かつ高品位なディスプレイを開発し、一層の市場拡大が見込まれる車載用ディスプレイ市場の進展をリードしてまいります。
【今回開発した液晶ディスプレイの仕様】
項目 仕様値
画面サイズ 8型
画素数 800×RGB×480
コントラスト 1500:1
視野角 上下・左右176度
輝度 400cd/m2
動作温度範囲 -30℃~+85℃
※1 2006年10月12日現在 車載用液晶ディスプレイとして
※2 当社製車載向け液晶ディスプレイ(500:1)に対して
【お問い合わせ先】
お客様 :モバイル液晶事業統轄 マーケティングセンター企画部
(0743)65-5023