日立GST、2.5型HD装置「Travelstar 5K160」が累計100万台出荷
垂直磁気記録方式のTravelstar 5K160:累計出荷100万台を達成、年内に400万台を計画
- 高い信頼性の製品を順調に量産立上げへ -
日立グローバルストレージテクノロジーズ(本社機能:米国カリフォルニア州サンノゼ市、取締役会長兼CEO 中西宏明、以下、日立GST)は、垂直磁気記録(以下、PMR)方式を適用した製品の量産が順調に進み、本日までに累計約100万台を出荷しました。PCメーカなどのお客様の製品評価も順調に進み、引き続き多数の引き合いを戴いており、安定した量産体制により、年内に累計約400万台を出荷する見込みです。
日立GSTは、2006年5月にPMR方式を適用した2.5型ハードディスク装置(以下、HDD)Travelstar 5K160の生産を開始しました。HDD発明当初から半世紀に渡って採用されてきた面内磁気記録方式に対して、より高い記録密度が実現できるPMR方式が製品へ適用され始めました。PMR方式という新技術への懸念は、従来の2.5型HDD製品に比べて、Travelstar 5K160のより迅速な量産立上げによって払拭されたと確信しています。PMR方式の製品は、2006年10~12月期には、日立GSTの2.5型HDD全出荷量の約35%を占め、2007年末には2.5型の全シリーズがPMR方式に移行すると考えています。
「PMR技術への移行は、HDD業界の持続的な成長に必要あり、日立GSTはTravelstar 5K160の開発と信頼性向上に多大な時間とリソースをかけてきました。日立GSTにとって初めてのPMR製品となるTravelstar 5K160の迅速な量産立上げは、お客様から多大な信頼を得ることができ、2007年に向けて開発中の2.5型PMR製品群の礎となります。」と、日立GST チーフマーケティングオフィサーの岩田真二郎は述べています。
Travelstar 5K160は、ワールドワイドの主要なノートPCメーカのお客様にご評価をいただき、既に十数社の製品認定を戴いています。日本では、5社のお客様と株式会社日立製作所に対して出荷を開始しており、年内にはさらに認定を戴けるお客様が増える見通しです。
2.5型HDD製品は、日立GSTのタイ拠点で生産し、PMR 円板は、米国サンノゼと中国深センで製造しています。Travelstar 5K160の高い製品信頼性を達成するためには、書込みヘッドと円板の大きな変更が必要でした。日立GSTは、社内にてヘッドと円板の両方の開発チームが緊密に連携して最適設計を図り、より安定した量産立上げを進められました。Travelstar 5K160の社内の評価試験では、従来レベルより格段に多い約20,000台が試験に供され、その内、約5,000台のストレス試験によって、従来製品を上回る信頼性が得られました。
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本資料は、将来のハードディスク装置需要、将来の日立の製品開発潜在力、将来の生産能力に係わる投資見通し、および、将来の民生機器の需要に関わる文言、すなわち、米国の「連邦有価証券法」の意味する範囲内での将来予測の文言を含みます。これらの予測は、弊社の製品への需要変動の可能性、競合他社による新製品の投入や新しい競合相手の市場参入、新製品の開発の遅れ、或いは、法的な争いの可能性を含んでおり、これらのリスクや不確実性により、実際の業績等の結果が見通しと異なることがありえます。上記以外のリスクや不確実性は、(株)日立製作所から米国証券取引委員会へ提出されている最新の資料および、報告に含まれます。(株)日立製作所と日立グローバルストレージテクノロジーズは、本資料発表の後に起きた出来事や、状況を反映するためにこの将来予測を更新するいかなる責務も負いません