モンタビスタ、組込みLinux開発の裾野を広げるツールをリリース
2007年4月4日(現地時間)米カリフォルニア州サンタクララ発-
テレコム、モバイルおよび組込み市場向け組込みLinuxのリーディング プロバ
イダであるMontaVista Software, Inc.,(以下、モンタビスタ)は、本日、
幅広く使用されている同社のアプリケーション開発ソリューションの主要な
アップデートとなるMontaVista Application Developer Kit(ADK) 5.0の
リリースを発表しました。ADK5.0は、直感的で、インタラクティブであり、
業界をリードするオープンソースの統合開発環境(IDE)であるEclipseに不可欠
なプラグインを提供し、組込みLinuxの開発を合理化し自動化します。
本リリースには、開発者の生産性を大幅に向上させる強力なツールとバーチャ
ルターゲットも含まれており、お客様の要件を満たし、より多くの機能を短い
期間で開発することを可能とします。
「組込みLinux環境用のアプリケーションを開発し、最適化することは、多く
のアプリケーション開発者にとって困難であり、重荷となるプロセスでした。」
と、モンタビスタのCTO兼創業者であるJim Readyは述べています。「この業界
に足りなかったものは、オープンソースのEclipseのプラグインやLinuxアプリ
ケーション開発者にとって開発を容易にできるようなGUIを含んだ、開発ツール
の新たな機能強化です。」
モンタビスタのADK5.0は、組込みLinuxアプリケーション開発と分析の複雑性
を軽減するように徹底的に機能強化され、再設計されており、より層の厚い
アプリケーション開発者の生産性を高めることができます。ADK5.0により、
アプリケーション開発者は、数千ものLinux開発のコンポーネントを選択し、
統合し、コンフィギュレーションするといった複雑な作業をする必要がなく
なります。ADK5.0には、先進の分析ツールのセットが含まれており、開発者は、
システムリソースがどのように使用されているか、アプリケーションやプロセ
スがシステムにどのように影響しているか、さらに、どこでシステムメモリを
使い過ぎていて、全体的なデバイスの性能に影響を与えているかを把握するこ
とができます。これにより、開発チームは、スケジュール通りに、開発製品を
差別化するための機能追加にのみに専念することができます。
「今日のLinux開発者は、開発時間を短縮し、開発のライフサイクル全体を通
じて経費を抑制するための柔軟で機能豊富なプラットフォームを必要としてい
ます。」と、Venture Development社の組込みソフトウェアおよびツール アナ
リストのStephen Balacco氏は述べています。「モンタビスタのADK 5.0などの
包括的ソリューションは、Linuxベースの開発工程をより効率化し、新世代の
革新的なアプリケーションの開発を可能にします。」
ADK5.0の統合開発環境のコンポーネントであるDevRocket5.0は、初めての純粋
なEclipseプラグインセットとして提供され、開発者は、一つのインタフェース
からすべての開発ツールにアクセスできます。
「モンタビスタは、Eclipseを正しく扱っています。DevRoket5.0の統合開発環
境を互換性のあるプラグインのセットとして提供することで、モンタビスタの
ユーザは膨大なEclipseのエコシステムをフルに活用することができます。」
とEclipse Foundationのエグゼクティブディレクタ、Mike Milinkovich氏は述
べています。
また、ADK 5.0には開発時間とコストを削減するために設計された強力なソ
リューションである包括的なLinux仮想ターゲットも含まれています。仮想ター
ゲットとクロスツールにより、開発者は、完成製品のハードウエアをエミュ
レートした仮想環境でアプリケーション開発ができます。これは、ハードウエ
ア開発と同時進行できるため、アプリケーション開発にハードウエアの完成を
待つ必要がなく、開発期間を短縮することができます。この仮想ターゲットと
クロスツールは完全な環境を提供するので、アプリケーション開発者は開発
プロジェクトの最初から生産に入るまでMontaVista Linux上で作業を進めるこ
とが可能です。
ADK 5.0は既に購入可能です。組込みLinuxの開発を合理化し、自動化する追加
機能は以下の通りです。
・MontaVista Linux Edition管理: MVL 3.x、4.x、および5.xインストレー
ション状況を検知し、インストールされたこれらのツールチェーンとLSPへ
のビルド アクセスを提供します。
・MontaVistaターゲット管理: MVLターゲットでのRSEサービスに対して、
標準SSH接続を使用します。お客様はどのMVLターゲットでも、ターゲット
ファイルシステム管理、プロセス管理、およびコンソールサービスを実行
できます。また、任意のMVLターゲットでのデバッグと解析タスクを自動化
します。
・管理されたMakeのためのCDT拡張: リモート アプリケーションの構築
およびデバッギング用に標準CDT Makefileフォーマットを利用します。
ビルド プロファイルのデバッグ/リリースへのアクセスを可能にします。
また、アプリケーション、スタティックライブラリ、および共用ライブラリ
をビルドします。カーネルビルド用の標準Makeサポートが含まれています。
・ダイナミックなツールチェーンの選択: お客様は任意のMVLプロジェクト
内で検知されたツールチェーンにアクセスし、容易に切り換えることができ
ます。任意のMVLプロジェクト内のローカルGCCツール チェーンへのアクセス
を提供します。
・メモリ デバッギング: MPatrolを自動化してメモリ リークを検出します。
直感的インタフェースにより、お客様はメモリリークの発生源を素早く発見
できます。
・性能解析: OProfileをシステムやアプリケーションの統計的プロファイリ
ング用に自動化します。使いやすいインタフェースにより、お客様は性能
ボトルネックを素早く発見できます。
・メモリ使用の解析: 利用可能な全システムメモリの概要を提供し、カー
ネル、全アプリケーション、および空きメモリ別に、相対的な使用状況の
グラフを提供します。カーネルに関するきわめて詳細な情報を提供し、バッ
ファ、キャッシュされたページ、コード、スラブアロケータ、日付、ページ
テーブル、およびvmallocによって使用されるメモリを示します。アプリケー
ションにまで掘り下げて、詳細なメモリ マップと各セクションが常駐する
割合を示します。
・仮想ターゲット プラットフォーム: 完全なブート可能なMVL5仮想環境を
提供します。カスタムファイルシステムのブートを可能にします。高度な
デバッギングと解析のために必要なすべてのツールとコンフィギュレー
ションを提供します。
モンタビスタソフトウエアについて
モンタビスタは、インテリジェント機器、通信用インフラストラクチャ向け
Linuxのリーディング プロバイダです。モンタビスタは、商用レベルのLinux
オペレーティング システム、使い勝手の良い開発ツール、専門サポート、
設計、移行サービスおよび400以上のパートナーのエコシステムを提供します。
モンタビスタは、米カリフォルニア州サンタクララに本社を置き、15カ国に
拠点を置いています。詳しくは、 www.mvista.com をご覧ください。
モンタビスタソフトウエアジャパン株式会社は、MontaVista Software Inc.
の100%日本法人として2000年7月に設立され、日本市場に対して組込みLinux、
およびそれに関わるあらゆるサービスを提供しています。
詳しくは、www.montavista.co.jpをご覧ください。
Linux は Linus Torvalds の登録商標です。
MontaVistaは、MontaVista Software Inc.の登録商標です。
その他のすべての名称は、各社の商標、登録商標、またはサービス マークです。
【問い合わせ先】
モンタビスタソフトウエアジャパン株式会社
info@montavista.co.jp
TEL: 03-5469-8840 FAX: 03-5469-8801
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