NEC、大阪大学サイバーメディアセンターから大規模スーパーコンピューターを受注
大阪大学サイバーメディアセンターから
大規模ベクトル型スーパーコンピュータを受注
NECは、大阪大学サイバーメディアセンター(本部所在地:大阪府茨木市、センター長:下條 真司)よりベクトル型スーパーコンピュータ「SXシリーズ モデルSX-8R」20台からなる大規模スーパーコンピュータを受注いたしました。新システムは、最大性能5.3テラフロップス(テラフロップス:1秒間に1兆回の浮動小数点演算能力)に達し、SXシリーズで国内最大のシステム規模になります。
さらに、同センターは2年後に次期SXを追加導入する予定であります。最大性能は、20テラフロップスを超えることが見込まれており、現行システムSX-5/128M8(最大性能:1,280GFLOPS)に比べて16倍以上の性能の向上が見込まれています。
大阪大学サイバーメディアセンターは、平成12年4月に旧大型計算機センターと同大学関連部門を統合し拡充した組織であり、大規模な科学技術計算の需要に対応するため常に最高水準の計算機システムを導入し、全国のさまざまな分野の研究者に大規模かつ高速処理可能な計算機資源を提供してきました。そして、その計算能力を活用し多くの分野、特に大規模シミュレーションにおいて大きな成果を上げています。
NECでは今回の受注は、お客様の実アプリケーションのベンチマークテストにより、ベクトル型スーパーコンピュータの高い実効性能と大規模共有メモリによるプログラミングの容易性が高く評価されたことによるものと考えております。
近年、多数のCPUを並列結合したクラスタ型システムの性能が急速に向上しており、分子科学、半導体設計、構造解析やバイオ・インフォティックスなどの分野で高い性能を実現しています。しかし、流体・粒子解析などの分野においては、ベクトル型スーパーコンピュータの高いCPU性能と演算効率の面からクラスタ型システムに比べ依然優れております。さらに、消費電力や設置性における効率改善が著しく、ベクトル型スーパーコンピュータは、クラスタ型システムよりも低コストでの運用が可能となっております。
NECでは、最大ベクトル性能144テラフロップス(SX-8R/4096M512の場合)の計算能力を有する、商用機としては世界最高速のベクトル型スーパーコンピュータ「SXシリーズ モデルSX-8R」を本年10月より販売開始致しました。本製品は、大規模・大容量データの高速計算が必要な自動車の各種性能や気象予報・環境シミュレーションなどの解析分野においてその高い性能を十分に発揮することが可能となっております。
以上
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