日立金属、鉄鋼圧延用ロールの価格を15%以上値上げ
鉄鋼圧延用ロールの価格改定について
日立金属株式会社(本社:東京都港区、社長:持田農夫男、以下日立金属)は、国内向け鉄鋼圧延用鋳鉄ロール、鋳鋼ロールについて原材料価格の高騰分と値戻し分の価格改定を実施することといたしました。
記
1.概要
鉄鋼製品を圧延する工程において必要不可欠なロールは、鋼材の品質や生産性を左右する重要部材であり、高い精度や耐久性が求められる製品です。日立金属は、ロールのトップメーカーとして、高性能ロールの開発や原価低減を進めるとともに、高品質なロールの安定供給に努めてまいりました。
しかし、原材料であるレアメタルの価格などが高騰するなかで、アジアをはじめとする世界的な競争の激化も予想されるなど、ロール事業を取り巻く環境は厳しい状況になっていくと考えられます。その中でも持続して性能・品質の向上や安定供給を図り、お客様のニーズを満たして事業を強化していくためには、価格改定をせざるを得ない状況となっております。
そこで、原材料の高騰分に加え、長年に渡りお客様からの価格協力要請にお応えしていた部分についての価格改定を実施することといたしました。
なお、昨年6月に発表したハイスロール、耐摩耗性改善型ニッケルグレンロールを対象としたモリブデン、バナジウム、タングステン等の原材料価格スライド制の導入も引き続き推進してまいります。
2.改定内容
(1)対象製品:鉄鋼圧延用 鋳鉄ロール、鋳鋼ロール
(2)改定時期:2006年度下期または2007年度上期 受注分より
(3)改定率 :15%以上
以上
< お客様からのお問い合わせ >
日立金属株式会社 ロールカンパニー
TEL03-5765-3075
(ご参考)
ロールとは、円柱あるいは円筒状の形状のもので、機械にセットして回転できるように軸部を備えたものです。ロール2本あるいはそれ以上の個数をセットして使用します。その間隙に各種の圧延材を通過させ、形状の成形、表面の状態を制御するものです。