ヤマハ、電子ドラム「サイレントセッションドラム DTXPRESS IV」を発売
40年間にわたるアコースティックドラムの開発・製造で培ったノウハウを活用
■生のドラム音に徹底してこだわり、さらに演奏性を向上させた
ヤマハ サイレントセッションドラム(TM)
DTXPRESS IV
(ディーティーエクスプレス・フォー)
ヤマハ株式会社(本社:静岡県浜松市中沢町10-1、社長:伊藤修二)は、電子ドラムの新製品として、ヤマハ サイレントセッションドラム(TM) 『DTXPRESS IV』(ディーティーエクスプレス・フォー)を12月15日(金)から発売します。
<価格と発売日>
・品名/品番
ヤマハサイレントセッションドラム(TM) ディーティーエクスプレス・フォー スタンダードセット
DTXPRESS IV STD
ヤマハサイレントセッションドラム(TM) ディーティーエクスプレス・フォー スペシャルセット
DTXPRESS IV SP
・価格
オープンプライス
・発売日
12月15日(金)
◎初年度販売予定台数:5,000台
<製品の概要>
当社は実際の楽器の演奏感覚と、使用環境に配慮した静粛性を同時に実現した、ピアノ、バイオリンをはじめとする消音楽器「サイレント」シリーズを各種開発・販売し、幅広いユーザーから好評を得ています。
そうした中、もともと音量の大きさから一般家庭での演奏には制約があるドラムについては、1996年に「サイレント」シリーズ 第3弾として発売したサイレントセッションドラム『DTX』において、アコースティックドラムとほぼ同じ演奏性を持ちながら、練習用パッド並みの演奏音量(ヘッドフォン使用時)を実現。さらに、自動演奏機能やCDなど外部音源を利用したセッション(合奏)が可能なことから、トレーニングに最適なモデルとして初心者からプロミュージシャンまで幅広い層に高い評価をいただきました。以後、入門版として『DTXPRESS(ディーティーエクスプレス)』シリーズが、またプロの使用にも応える『DTXTREME(ディーティーエクストリーム)』シリーズが生まれ、さらにドラム演奏入門層向けの普及価格帯モデル『DTXPLORER(ディーティーエクスプローラー)』を加え、さまざまな改良が重ねられてきました。その結果、DTXシリーズの累計販売台数は2006年11月末現在で約55,000台となりました。
今回発売する『DTXPRESS IV』は、当社の40年にわたるアコースティックドラムの開発・製造で培ったノウハウを十分に活かしながら、現行製品『DTXPRESS III』(2003年11月発売)の音源部を新たに設計することで、 アコースティックドラムに限りなく近づけた高音質としたほか、各部の仕様をグレードアップして演奏性を向上させると共に、音源部・パッド部も操作性を改良したものです。
音源部は、音色を記録するメモリの容量を大幅に増やし、当社の高級アコースティックドラム「オークカスタム」「メイプルカスタム」(注)を新たにサンプリング録音した音色を搭載、高品位なアコースティックドラムの音色を忠実に再現しています。また、他の音色や伴奏なども全体的に見直し、流行のリズムや音色を積極的に取り入れています。
パッド部も、スペシャルセットでシンバルパッドとスネアパッドとそのホルダーを、スタンダードセットでシンバルパッドをそれぞれグレードアップしています。
さらに音源部では、従来のハーフラック型から『DTXPLORER』(2005年5月発売)で採用したジョグダイヤル、大型ボタンを採用したテーブルトップ(上面操作)型として使いやすさを向上させたほか、テンポ表示のための独立した大きく見やすいLEDを搭載しています。また、『DTXPLORER』で好評だった、ドラムの基礎練習に適した多彩なメトロノーム機能を搭載、ゲーム感覚を取り入れた練習も可能です。
『DTXPRESS IV』の製品ラインアップとしては、従来と同様に、シンバル部にパッド2枚を採用した『DTXPRESS IV STD(スタンダード)セット』と、シンバルパッド3枚とハイハットスタンド装着型パッドを搭載した『DTXPRESS IV SP(スペシャル)セット』の2種類を発売します。いずれのモデルも、店頭価格で20万円未満の中級価格帯のモデルとしては、音質、機能共に、既存モデルとは一線を画すほどの充実した内容となっています。
当社のサイレントセッションドラムシリーズは、主に室内でのドラム練習に使用されていますが、『DTXPRESS IV』も他のモデルと同様に、ヴァーチャルセッション機能を搭載、AUX端子にCDプレーヤーなどを接続すれば、手持ちの音源から好きな曲を選んでセッション(合奏)することも可能です。
当社では、ドラム音質を大幅に向上させた新しいサイレントセッションドラムを発売することで、従来の練習用としての 需要のみならず、ステージ演奏やライブパフォーマンスなど、より幅広いシチュエーションで『DTXPRESS IV』が使用されることを期待しています。
なお、『DTXPRESS IV』は2007年1月18日~21日にアメリカ・カリフォルニア州アナハイムで開催される世界規模の楽器フェア「Winter NAMM Show」に出展します。
詳細は以下(関連資料)の通りです。
<注> オークカスタム、メイプルカスタム
当社のアコースティックドラムの高級価格帯商品です。ドラムのシェル(胴)の部分には、さまざまな種類の木材が使われますが、当社の「オークカスタム」は、高級家具や酒造用の熟成樽などにも使用されるオーク(ナラ)を使用したものです。オークは美しい木目が特長で、形成が難しい硬質素材ですが、当社独自の技術により、シェル化を実現しました。このヤマハ独自のオークシェルを使った「オークカスタム」は、芯のしっかりとした力強いサウンド、良い音抜け、豊かな中低域が特長で、世界中のさまざまなジャンルのプロフェッショナルドラマーに愛されています。一方、「メイプルカスタム」は世界でも標準的に使われているメイプル(カエデ)を使用したもので、豊かで温もりのあるサスティーン(音の伸び)が特長です。
※サイレント/Silentは、当社の登録商標です。
※文中の商品名、社名等は当社や各社の商標または登録商標です。
<この件に関する一般の方のお問い合わせ先>
ヤマハ株式会社
管弦打楽器インフォメーションセンター
TEL 053-411-4744
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