アイサンテクノロジー、オートデスクと測量・設計・建設分野で業務提携
オートデスク株式会社との事業提携のお知らせ
建設分野の設計データ有効活用を図るフォーラム「Autodesk Civil 3D Forum」参加
アイサンテクノロジー株式会社(本社:名古屋市中区、社長:柳澤哲二)は、設計・デザインに関わるソフトウェア分野で世界規模のリーディングカンパニーであるオートデスク株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:志賀徹也)との間で、測量・設計・建設分野に関し業務提携を行うことを、お知らせいたします。
当社は、国土交通省が推進するCALS/ECにおける設計データの有効活用を図ることを目的としたフォーラム「Autodesk Civil 3D Forum」に参加するとともに、当社の主力製品である測量設計CADシステム「WingNeo」および、土木施工CADシステム「CVL-Manager」の2シリーズに、オートデスク社「Autodesk Civil 3D」とのモデルベース「LandXML」で連携する「モデルベースエクスチェンジャー・エディション(MBX-EDITION)」をリリース致します。また、オートデスク社におきましても、同製品を同フォーラム認定アプリケーションとして販売協力をいたします。
記
1.事業概要
(1)当社はオートデスク社が主催する土木・建築・GISなど建設分野の設計データの有効活用を図ることを目的としたフォーラム「Autodesk Civil3D Forum」に参加します。
(2)最新の国際的土木測量向プロダクトモデルデータ仕様「LandXML」による連携をコアとした、オートデスク社製品「Autodesk Civil 3D」と当社製品、測量設計向け「WingNeo」・土木建設向け「CVL-Manager」とのシームレスなデータ連携を図ると共に、今後は更なる有効活用を推進してまいります。
(3)当社は、フォーラムの参加により、オートデスク社をはじめとするフォーラム参加各社との間での協業および販売強力を推進してまいります。
2.事業の背景と内容
平成8年に、「建設CALS(公共事業支援統合情報システムの略称)整備基本構想」が策定され、平成18年3月には、国土交通省より「CALS/ECアクションプログラム2005」が発表されました。これは平成22年までに日本の公共事業分野において、CALS/ECを実現させるための具体的な整備目標を定め、コスト縮減、品質確保、及び事業執行の効率化を図るための各プログラムが盛り込まれております。
当社は、このCALS/EC分野において重要な位置づけである電子入札・電子納品支援ソフトに取り組み続けており、またCADメーカーとして、CALS/ECライフサイクルにおける電子データの普及に貢献して参りました。更には国土交通省国土総合政策研究所の推進する情報化施工への試行現場への参加表明と共に、その新たな技術への取り組みも実施しております。
これらの取り組みを進める中で、CALS/ECの中でも注目を浴びている「LandXML」フォーマットへの当社主力製品群の対応を一早く実現させるとともに、「LandXML」を中心とする設計モデルベースの先駆であるオートデスク社との協業を行うため、CALS/ECのライフサイクルにおける設計データの有効活用を図るフォーラム「Autodesk Civil 3D Forum」に参加いたします。また当社は同フォーラムにおいて測量分野を担当し、流通する測量データと設計モデルベースとの融合を図って参ります。
3.新製品名
・WingNeoモデルベースエクスチェンジャー・エディション(MBX-EDITION)
・CVL-Managerモデルベースエクスチェンジャー・エディション(MBX-EDITION)
4.新製品概要
設計・デザイン」に関わるソフト分野での世界規模のリーディングカンパニーであるオートデスク社の「Autodesk Civil 3D」と、測量業で累計50,000本の販売実績を持ち、当社主力製品であります測量設計システムのベストセラー「Wingシリーズ」の最新製品である「WingNeo」及び、その土木建設版「CVL-Manager」が、モデルベース「LandXML」で連携します。測量作業で得た座標や区画、線形基礎データが、設計ツール「Autodesk Civil 3D」にシームレス変換されることで、測量と設計のライフサイクルをモデルベースで補完します。更には「Autodesk Civil 3D」で設計されたデータを、「WingNeoモデルベースエクスチェンジャー」が取り込むことで、Wingシリーズの持つ100種類以上の測量計算プログラムへと展開され、シームレスに必要な各種計算書を出力します。各種計算書は、公共測量作業規定に準拠しており、土木建設業における起工測量業務等にも、ご利用頂けます。
以 上
※CALS/ECとは
国土交通省が推進するCALS/ECとは、公共事業支援統合情報システムの略称で、一人一台のパソコンがインターネット接続した職務環境を前提とし、「従来は紙で交換されていた情報を電子化するとともに、インターネットを活用して公共事業に関連する多くのデータベースを連携して使える環境を創出する取り組み」です。「建設CALS整備基本構想」が平成8年度に策定され、この基本構想に基づく具体的なアクションプログラムの展開により、CALS/ECが推進されてきました。基本構想の実現を図る実行計画として、平成18年3月に「国土交通省CALS/ECアクションプログラム2005」が策定され、平成22年までに我が国の公共事業分野での建設CALSを実現させるための具体的目標として18項目にわたる整備目標などが示されました。
※LandXMLとは
2006年現在、最新の国際的な土木測量向けプロダクトモデルデータ仕様であり、土木分野における設計、および測量データを円滑にデータ交換するための、オープン仕様のファイルフォーマットです。
※Autodesk Civil 3D Forum
建設土木分野における3次元CADデータの有効活用を目的としたフォーラム。ソリューションプロバイダの株式会社大塚商会(本社:東京都千代田区、取締役社長:大塚裕司、以下:大塚商会)とオートデスク株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:志賀徹也、以下:オートデスク)は、2005年4月20日CAD関連ソフト開発会社6社と、土木・建築・GISなど建設分野の設計データの有効活用を図るフォーラム「Autodesk Civil 3DForum』を設立しました。当フォーラムは、オートデスクの3次元CAD「Autodesk Civil 3D」をベースに建設土木分野の3次元CADデータの有効な活用方法のソリューションを開発し、大手ゼネコン、土木建設コンサルタント会社などに提案しております。