ヤマハ、入門者層向けのミュージック・シンセサイザー「MM6」を発売
基本コンセプトは「カンタン・楽しい・カッコいい」
5kgの軽量ボディーながら、本格的な演奏・音作り・音楽制作が可能な入門者層向けシンセサイザー
ミュージック・シンセサイザー MM6
ヤマハ株式会社(本社:静岡県浜松市中沢町10-1、社長:伊藤修二)は、デジタル楽器の新製品として、ミュージック・シンセサイザー『MM6』を、1月25日(木)から発売します。
< 価格と発売日 >
品名 ミュージック・シンセサイザー
品番 MM6
価格 オープン・プライス
発売 1月25日(木)
◎初年度販売予定台数:2,000台
< 製品の概要 >
『MM6』は、“シンセサイザーの楽しさ”を十分に追求し、初心者でも比較的容易に演奏や音作り、音楽制作などが楽しめる普及価格帯の製品です。
従来の普及価格帯のシンセサイザーは、演奏性、操作性の面ではある程度の鍵盤演奏の経験がなければ楽しめないモデルがほとんどでした。また、音質面では中・上級機種に比べて低かったり、機能面では伴奏パターン(自動伴奏機能)やシーケンサー(鍵盤演奏を録音/再生できる機能)が装備されていないために、ユーザーにシンセサイザーの演奏を通して音楽の楽しみを十分に提供できていないケースも多々見受けられました。一方、こうした背景の中で市場では最近、普及価格帯のシンセサイザーにも中・上級機種並みの高音質化と多機能化が求められてきていました。
市場でのこの様なニーズを受け、このたび発売する『MM6』は、シンセサイザーの持つ「カッコいいけれども難しそう」という既成のイメージを覆し、「カンタン・楽しい・カッコいい」というシンセサイザーの新しいコンセプト、魅力を手にしたその日から体感できることを目指して開発された製品です。
『MM6』は、弾きたい音色をすぐに選べる<カテゴリー・サーチ機能>や、演奏経験がなくてもシンセサイザーならではのサウンドが楽しめるアルペジエーター(鍵盤を押すと自動的にフレーズを再生する機能)を装備することで、「カンタン」な操作性を実現しました。また、世界的に高い評価を得ている当社のフラッグシップ・シンセサイザー『MOTIF』シリーズでの音作りのノウハウを継承した音質を実現しているため、快適な「楽しい」パフォーマンスが可能です。さらに、最新の音楽スタイルを満載したバッキング・パターン(伴奏パターン)や、この価格帯では初めての(※注)搭載となるシーケンサーを使って、ジャム・セッション感覚で演奏や曲作りが楽しめたり、新規デザインによる外観で、5kgという軽量設計のボディーを実現、比較的容易に運べることから自宅だけでなく、ステージでも「カッコいい」音楽が気軽に楽しめます。
このような高音質化、高機能化により、『MM6』は、鍵盤初心者だけでなく、DJ感覚で演奏を楽しみたいユーザー、クリエイティブな音楽制作を始めたいユーザーにとっても適した充実した内容となっています。
なお、品番の“MM”は“MINI MOTIF”の略称です。これにより当社は、『MM6』を「『MOTIF』シリーズを受け継ぐサウンドとクオリティーを持ったシンセサイザー」というイメージを付加して市場に訴求してまいります。
『MM6』は、1月18日~21日にアメリカ・カリフォルニア州アナハイムで開催される世界規模の楽器フェア『Winter NAMM Show』に出展します。また、日本国内では、当社主催ユーザー・イベント『YAMAHA DIGITAL WORLD 2007』(2月10日=大阪/2月17日=東京)にも出展します。
※2007年1月現在・当社調べ。
< 『MM6』の主な特長 >
●『MOTIF』シリーズを受け継いだ高音質の70MBウェーブROMを実装
トップ・アーティストから世界的に高い評価を得ている当社のフラッグシップ・シンセサイザー『MOTIF』シリーズから移植したウェーブ(音色の基になるサンプリング波形データ)を含め、この価格帯では初めての(※注)70MBという大容量のウェーブROM(波形メモリー)を実装。シンセサイザーにとって最も大切な要素の一つである音質を十分追求し、高品位な音色により快適な演奏や曲作りが楽しめます。なお、『MM6』には、70MBの大容量ウェーブROMを活かした豊富な569音色をプリセットしているため、様々な音楽ジャンルにも対応します。
(※本機はスピーカーを内蔵していないため、音を聴くためには、アンプ内蔵型スピーカーやヘッドフォンなどが必要です。)
●音色が簡単に選べる<カテゴリー・サーチ機能>と大型画面を搭載
本体のパネル上に<カテゴリー・サーチ>ボタンと見やすく情報量の多い320×240ドット・グラフィックLCD画面を搭載。<カテゴリー・サーチ>ボタンを押してピアノ/オルガン/ギター/シンセ・リード/ドラムなどの音色カテゴリーを選ぶと画面に音色名のリストが表示されるので、ダイアルを回して弾きたい音色を容易に選ぶことができます。
●初心者にもキーボード上級者にも楽しめるアルペジエーターを搭載
音色ごとに最適なアルペジエーターがあらかじめセットされているため、<アルペジオ>ボタンを押すだけで多彩なシーケンス・フレーズを即座に奏でることができます。アルペジエーターには、「ピコピコ・ピコピコ」「ムギュムギュ・ムギュムギュ」と音が鳴るアナログ・シンセサイザー風の機械的なフレーズだけでなく、「ジャンジャカ・ジャンジャカ」「ドミソド・ドミソド」といったギター/ベース風の楽器演奏らしいフレーズも満載。213種類のアルペジオ・タイプをプリセットしているため、様々な楽しみ方が可能です。
●シンセサイザーならではの音作りも簡単に実現
パネル上の4個のノブと2個のホイールを回すだけで、音色のニュアンスをリアルタイムにコントロールすることができます。音色の明るさやクセ、響きの余韻を調節したり、ビブラートをかけるなど、幅広い音作りが可能です。4個のノブは機能が固定されているため、フィルターのレゾナンスを効かせて音色を「ビューン・ビューン」「キュイーン・キュイーン」と鳴らしたい時には<レゾナンス>ノブを回すだけで可能。直感的な操作性を実現しているため、初めてでも戸惑うことなく音作りが楽しめます。また、シンセサイザーの音作りには不可欠なエフェクター類も充実。リバーブ×25/コーラス×30/バリエーション×189という多彩なプリセット・エフェクト・プログラムを内蔵しています。
●音楽シーンに適した多彩なバッキング・パターンを内蔵
最近の様々な音楽シーンに適した幅広いジャンルのバッキング・パターン(リズム音+ベース音+コード音による伴奏パターン)がプリセットされているので、左手でコードを押さえてパターンを鳴らすだけで多彩な音楽演奏が楽しめます。ポップス/ロック系をはじめ、ヒップホップ/R&B/ユーロトランスなどのダンス系のパターンも搭載し、計168パターンをプリセットしました。パターンをリアルタイムに次々と切り換えたり、それぞれのパターンにセットされている4つのバリエーション・セクションを選んでいくだけで、レコードをスクラッチするようなDJ的な発想でライヴ感覚にあふれたリアルタイム・パフォーマンスを繰り広げることが可能です。
●シーケンサー機能を装備し、曲作りもサポート
この価格帯では初めての(※注)、シーケンサー(8シーケンス・トラック+8パターン・トラック仕様)を装備し、オリジナル曲の制作も思いのままにできます。バッキング・パターンの切り換えをそのままリアルタイムにシーケンサーに記録することも可能。録音済みのバッキング・パターンを再生して聴きながら、それに合わせて鍵盤を演奏したり、また、ゼロからドラム→ベース→コード→メロディーというようにトラックごとに次々と弾いて録音していけば、曲が完成。簡単なフレーズ・スケッチから本格的な曲作りまで、比較的容易に楽しめます。
●演奏の設定を音色ごとに管理できる便利な<パフォーマンス機能>
音色ごとにアルペジオやパターンなどを組み合わせた演奏セッティングを<パフォーマンス>としてあらかじめ64種類プリセット。「鍵盤の低域:ベース/鍵盤の高域:ストリングス」といったスプリット・サウンドや、「鍵盤の全域でブラス&シンセ・リードを重ねて鳴らす」といったデュアル・サウンドも内蔵されています。また、プリセット設定を変更したものは<ユーザー・パフォーマンス>として保存できるため、ライヴ・ステージなどに必要な演奏設定もボタンを押すだけで速やかに呼びだせるので便利です。
●<USB TO HOST端子>を搭載し、パソコンとリンクした音楽制作も実現
本体のリア・パネルに、パソコンのUSB端子とUSBケーブル1本で接続できる<USB TO HOST端子>を搭載(※)。音楽データの録音/再生/編集などが可能なDAW(Digital Audio Workstation)ソフトウェアも付属しているので、『MM6』を音楽データの入力/再生用キーボードとして使えば、コンピューター・ミュージックも手軽に開始できます。また、<USB TO DEVICE端子>を搭載。フラッシュ・メモリーなどのUSBディバイスを差し込み、本体の曲データや音色データのバックアップを取っておくことができるので、本機とパソコンとの間のデータ転送が簡単におこなえます。接続したディバイスからSMFファイル(MIDIの曲データ)を読み込んで『MM6』上で再生することも可能です。
※USBケーブルは別売です。
●スマートでスタイリッシュな外観と5kgの軽量化を実現したボディー
普及価格帯の製品ながらも、プロフェッショナルな感覚のあるスマートでスタイリッシュな外観を採用。また5kgのライトウェイト・ボディーを実現しているため、ライヴ会場や練習スタジオへの持ち運びもラクラクです。
※『MM6』専用のソフト・ケース(2ヴァージョン)も近日発売予定です。
※「この価格帯では初めての」:
『MM6』の市場想定価格に近い価格帯(約55,000円から65,000円位迄)の他社、自社製品に関する2007年1月10日現在の当社調査に基づく。
< 『MM6』主な仕様 >
(※ 関連資料を参照してください。)
< 『MM6』別売オプション >
(※ 関連資料を参照してください。)
*文中の商品名、社名等は当社や各社の商標または登録商標です。
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