アジア・ネットコム、特定国のみの経路広告を行うサービスを提供するIPトランジットサービスを発表
アジア・ネットコム、
IPトランジットサービスの品質の向上を図る
香港発:2007年5月23日. アジア・ネットコム(本社:香港、アジア・ネットコム・ジャパン株式会社:東京都港区、COO:ジョン・ギャレット)は本日、弊社の最新の製品となる特定国のみの経路広告を行うサービス(Country Specific Route: 以下CSR)を提供するIPトランジットサービスを発表いたしました。これにより、ユーザはコンテンツにアクセスするための十分なパフォーマンスを確保しながら、インターネットのコスト効率を最大限に高めることができます。
特定国のみの経路広告を設けるこのオプションには、パフォーマンスを保障するサービスが含まれています。お客様は1つもしくはすべてのCSRを利用でき、選択した各国ルートに対してはパフォーマンスが保障されています。
本サービスでは当初、日本、台湾、香港、シンガポール、オーストラリアの各国地域のISP/CSP(コンテンツ・サービス・プロバイダ)に対して、日本、中国、グレーターチャイナ(中国・台湾の両方を含む)、オーストラリア、台湾向けのルートを提供いたします。
アジア・ネットコムのチーフ・オペレーティング・オフィサー(COO)のマーク・シンプソンは以下のように述べています。
「アジア・ネットコムのバックボーンのなかに専用の直接ルートを設けることにより、ISPやCSPは高速なインターネット・サービスにアクセスできるようになります。CSRにより、お客様のトラヒックは最適なルートを通ることでパフォーマンスが向上し、より早く到達先に届きます。さらに従来よりも低いコストで、帯域をより有効に使うこともできるのです。
サービス品質(QoS)を保障する仕組みが無いことが、今日のインターネットがかかえる主な課題のひとつとしてあげられます。ほとんどのインターネット接続において、パケットは到達先までベスト・エフォート型で送られます。ネットワークの輻輳により遅延や、ユーザにとっても接続の速度が遅いと感じることが発生しうるのです。
一般ユーザはオンラインゲーム、音声、ビデオの共有、オンラインでの情報の共有、オフィス内のコミュニケーションツールといったインターネット上の複雑なアプリケーションを通して、より多くの帯域を使う傾向が見られます。つまり、特定の国のコンテンツにアクセスするための、インターネットのパフォーマンスを保障する需要が高まっているのです。
「CSRを提供するIPトランジットサービスは、VRF(Virtual Routing and Forwarding)を利用することにより、異なるVRFのルーティングテーブル上に異なるルートを分けることができ、これらの問題を解決することができるのです。BGP(Border Gateway Protocol)のコミュニティは、主要なインターネットのルート間や、異なる国別のVRFルートのルーティングを制御するために利用されます。結果、アジア・ネットコムは異なる国の間のパフォーマンスを保障するサービスを提供し、ISPやCSPは加入者に最適なサービスを提供することができるのです。」とシンプソンはつけ加えました。
アジア・ネットコムについて
アジア・ネットコムは、2007年Telecom Asia Awardにおいて”Best Wholesale Carrier(最優秀ホールセール通信キャリア)”に選ばれ、アジア太平洋地域において通信インフラである、光ファイバーケーブル:EACを所有し運用しています。このケーブルシステムをベースに、企業および通信事業社にサービスを提供しているほか、現在では、北アメリカやヨーロッパ地域にも事業を展開しており、グローバル企業に対して、アジアと中国本土といった主要な都市間を直接つなげるアクセス回線も提供しております。アジア・ネットコムは本社の香港をはじめ、その他アジア、米国およびヨーロッパの主要な市場に拠点をおいています。アジア・ネットコムの詳細はWebサイト www.asianetcom.jp をご覧ください。