わかもと製薬とニプロ、防腐剤フリーを可能にするフィルター付き点眼容器を製品化
防腐剤フリーを可能にする新点眼容器の製品化について
わかもと製薬株式会社とニプロ株式会社は、フィルター付き点眼容器(以下、NP容器(None-preservative Multi-dose Container))を共同で開発し、このたび製品化することとなりましたのでお知らせします。
通常、点眼薬には腐敗や細菌汚染を防ぐため、塩化ベンザルコニウム等の防腐剤が使用されています。しかし、近年、防腐剤による角膜障害やアレルギー等の角膜・涙液系に対する影響がクローズアップされつつあり、防腐剤濃度の低い点眼薬や防腐剤無添加の点眼薬が望まれています。これらのニーズに応えるべく、両社は新点眼容器の共同開発を推し進め、今回、製品化に至りました。
このNP容器の特徴は、2種類のフィルター(親水性と疎水性フィルター)を装着することにより、内溶液の無菌性を保ち、特に防腐剤である塩化ベンザルコニウム等の使用を控えることが可能となりました。
NP容器は、現在汎用されている点眼容器と同じサイズであるため、滴下も容易で非常にコンパクトです。しかもノズルの視認性やボトルの透明性にも配慮した容器となりました。
NP容器は、ニプロ株式会社が製造しわかもと製薬株式会社に供給、わかもと製薬株式会社が薬剤を充填し点眼薬として販売します。両社はNP容器を国内外に広く供給していきます。また、わかもと製薬株式会社ではNP容器専用の充填ラインを用いて受託生産も展開していきます。
なおNP容器を使用した最初の製品となる「ニプラジロール点眼液0.25%『わかもと』」の製造販売承認は、本年3月15日に取得しており、準備が整い次第、積極的に販売を開始していく予定です。
(※ 参考画像は関連資料を参照してください。)