NHK、河川災害の情報を即時に伝える地上デジタルデータ放送の新サービスを開始
河川災害の情報をリアルタイムでお伝えする
地上デジタルデータ放送の新サービスがスタート
「増水している川の水位は?」「いつ避難すればいいの?」
時々刻々変わる河川災害の情報は地上デジタルのdボタンで!
大雨、台風シーズンを前にNHKでは、地域の住民に河川災害の防災情報をいち早く送りお届けする新サービスを、岐阜放送局と京都放送局の地上デジタルのデータ放送でスタートしました。
このサービスは、自治体とNHK、地域民放局とが協力して取り組み、自治体の情報公開サーバーを構築することにより実現できました。
岐阜と京都にお住まいの視聴者のみなさんは、デジタル対応テレビのリモコンで「d」ボタンを押していただければ、緊急性の高い自治体の避難指示・勧告、災害対策本部の設置状況をはじめ、地域を流れる河川の時々刻々の水位情報など、地元自治体が発表する防災情報をほぼリアルタイムでご家庭のテレビ画面でご覧いただけるようになりました。
1.提供する情報
・避難情報(勧告、指示等の発令と解除)
・災害警戒・対策本部の設置状況
・河川水位情報・洪水予報情報・雨量情報
2.新サービスのポイント
◎住民の生命・財産を守る情報を“迅速”“確実”“詳細”にお伝えする。
市町村が発信したきめの細かい避難情報を約1分で家庭のテレビのデータ放送画面に表示。
◎共通フォーマットで構築された自治体の情報公開サーバーから避難や河川のデータを自動的に取得して伝えるシステムを開発。
各河川や市町村ごとの詳細な情報をお伝えすることが可能に。
◎ 災害の全体状況とお住まいの地域の詳細な状況とを直感的に把握できるように表示方法を工夫。
*データ放送の画面イメージは添付資料をご参照ください。
3.梅雨の大雨や台風シーズン前にスタート
運用開始 岐阜放送局 5月14日(月)・・・緊急災害時に運用
京都放送局 5月28日(月)・・・河川情報は平時から運用
・・・避難情報は発令時に運用
4.入力から1分少々で家庭のテレビ画面に情報をお届けする仕組み
自治体などが持つ情報を共通のデータフォーマット(TVCML)で共有サーバーに保存し、各放送局が自由に加工してオンエア。東海テレビ、岐阜放送、KBS 京都もすでに同様のサービスを開始または開始予定。
避難情報は新しい情報が入るごとに、河川・雨量情報は10分間隔でデータを取得。
*概念図は添付資料をご参照ください。
5.今後の予定
愛知県や岡山県などでも、同様の防災情報公開の仕組みづくりの検討が進んでおり、こうした動きは全国に拡がりつつあります。NHKは、地域に密着した情報をお伝えできる地上デジタル放送の特長を生かし、各自治体や他の放送事業者と協力して、防災情報サービスの拡大を進めていきます。
※TVCMLは放送事業者と自治体などの間で、多様な情報を円滑に流通するために策定された共通ルールです。2005年の国際博覧会「愛・地球博」で、博覧会情報発信のための地元自治体と東海テレビをはじめ名古屋の地元民放局、それに博覧会協会の共通ルールとして実用化されました。
機能を強化したTVCML Ver2.0 では災害緊急情報の分野への展開が検討されており、全国に先駆け岐阜・京都でサービス開始しました。
*画面サンプルは添付資料をご参照ください。