携帯電話のメールを活用した日本初のひきこもり者支援システムを構築
- 社会貢献活動の一環として、IT技術を活用したカウンセリング・サービスの提供を支援 -
日本コムシス株式会社(以下 日本コムシス、大崎本社:東京都品川区東五反田、代表取締役社長:島田 博文)では、特定非営利活動法人教育ルネッサンス(以下 教育ルネッサンス、川越市)が2005年1月6日から運営を開始したWeb上でのひきこもり者支援サイト「ラポール・サポートセンター(http://npo.as.wakwak.ne.jp)」をITの側面から支援することを目的に、同サイトのシステムを構築しました。
「ラポール・サポートセンター」は、主に20代~30代の「自宅に引きこもり、社会に参加していない人」と、その親を支援することを目的に設立されたオンラインカウンセリング・サイトです。同サイトでは、相談機関に抵抗を感じることが多いと言われているひきこもりや不登校に悩む人とその家族が、パソコンや携帯電話のメールでのカウンセリングを受けることができます。非対面式のカウンセリングは匿名性が高いため、本音で相談をしやすい環境であること、また、いつでも、どこからでもメールを送信できることが大きな特徴です。同サイトでは、相談者に対し、カウンセラー1人と、サポート士と呼ばれるカウンセラーの補佐2人が3人1組で対応します。
今回日本コムシスが構築したシステムは、同社の業務マネジメントシステム「ワンサイドシステム」(※1)を同カウンセリング・サービス向けにカスタマイズして提供したものです。これにより、各組内で情報を共有することができるほか、相談者の情報発信の場として個人ホームページの作成や掲示板による情報共有など簡易グループウェアとしての機能も利用できます。また、専用のアドレスを利用して相談者とカウンセラーおよびサポート士の間での公開日記を作成することができます。さらに、メール等の履歴管理やコミュニケーションを円滑にするためのグループ登録(※2)を可能とします。なお、携帯電話を使用してカウンセリングを行うことは日本で初めての試みとなります。
日本コムシスでは、社会貢献活動の一環として教育ルネッサンスと共に過去15ヶ月間にわたり同システムの検証と実験を行ない、今回の「ラポール・サポートセンター」の本格稼動に至りました。
日本コムシスは、今後もIT技術やノウハウを活用したソリューションを社会に提供し、社会貢献の担い手としてさらに積極的に展開していきます。
なお、「ラポール・サポートセンター」に関する詳細は別記のとおりです。
※1: あらゆるネットワークを駆使し、あらゆる業務に対応可能なマネジメントシステム(作業進捗管理システム)。インターネットにアクセスすることで、どこからでも進捗管理や状況確認ができます。複数の工程が時系列にある作業などに対して、その工程を複数の人または複数のグループなどが遠隔地で作業する場合、その作業進捗を一元管理するのに最適です。
※2: 1人の相談者に対してどのカウンセラーとサポート士が担当するのかを事前に登録することで、メールアドレス等を入力することなく、毎回自動的に4者間でのコミュニケーションを取ることができます。
日本コムシス株式会社
広報室
TEL:03―3448―7190
FAX:03―3447―3993
URL:http://www.comsys.co.jp
サイト名:ラポール・サポートセンター
URL:http://npo.as.wakwak.ne.jp
開設日:2005年1月6日(木)
運営:特定非営利活動法人教育ルネッサンス
サポート内容:
1.サポート士とのメール相談(ちょっとした相談向け)
・相談回数は無制限
2.専門カウンセラーとのメール相談(広範かつ深刻な問題向け)
・15往復程度/年(送受信1回で1往復)
3.フォローカウンセリング(専門カウンセリング終了後の相談)
・1回程度/月
費用:15,000円/1年間(上記(1)~(3)を含む)
システムの特徴:
■ 携帯電話を利用したコミュニケーションシステム
・ いつでも、どこからでもメール送受信可能
■ 簡易グループウェアとしての機能も有する
・ 相談者の情報発信の場(個人ホームページ)
・ 掲示板による情報共有
■ 運用の簡素化
・ メール等の履歴管理
・ コミュニケーショングループ登録の簡易性