アニメーション専門職大学院-06年4月開校へ
株式会社ワオ・コーポレーションは、アニメコンテンツ産業の高度な職業人育成機関「WAO大学院大学(専門職)」の開校を目指す。本日1月26日、東京都杉並区が構造改革特区の申請を行い、その認定を受け同年夏、文部科学省に設置申請する予定。2006年4月の開校を目指す。
「能開センター」「WAOクリエイティブカレッジ」などの各種スクール事業をはじめ、劇場用アニメーション制作などエンターテインメント分野事業に取り組んでいるワオ・コーポレーション(本社:大阪市、代表取締役:西澤昭男、JASDAQ・9730)は、専門職大学院の設立に向けての取り組みを本格化させる。本日、東京都杉並区が構造改革特区の申請(「クリエイティブ教育推進特区」)を行い、その認定を受けて同年6月に、文部科学省大学設置学校法人審議会に設置を申請する。大学名は「WAO大学院大学」。2006年4月開校の予定。
今日、日本のアニメーションは世界規模で価値が認められており、有望な産業と認識されている。しかしながら、アニメーションの現場では優秀な人材の不足が顕著。コストダウンの要請もあってアジア諸国への外部化も進んでおり、人材の空洞化が叫ばれる状況にある。さらに、プロデュース能力をもつ人材、次代のデジタル環境に対応したクリエーターの不足は深刻で、国際競争力の低下も懸念されている。企画・制作からマーケティングまで専門性をもちながらプロデュースできる人材の養成が、緊急の課題ともいえる。
一方、日本には約70のアニメスクールがあるが、現状はそれもアニメーターの育成機関にとどまっている。
そのような背景のもと、ワオ・コーポレーションは専門職大学院によって、アニメコンテンツ産業のニーズに添った「高度職業人」の育成を目指す。
ワオ・コーポレーションは97年にCGアニメ、映像、Webをはじめとするデジタル・クリエイターを養成する学校「WAOクリエイティブカレッジ」を設立した。現在まで約10,000人の人材を業界に輩出している。また、2000年にはアニメーション映画制作をはじめとするコンテンツ制作会社として「株式会社ワオワールド」を立ち上げ、2004年春には劇場用アニメーション「NITABOH~仁太坊 津軽三味線始祖外聞~」を完成させている。WAO大学院大学では、こうした取り組みで培ってきた教育ノウハウ、制作ノウハウを組み入れ、“産と学”が連携したカリキュラム編成、学校運営を行っていく。
なお、専門職大学院は東京都杉並区に設置予定。日本国内のアニメーション制作会社約430社のうち、多くが杉並区に拠点をもっている。世界有数のアニメーション産業の集積地である「アニメの街・杉並区」との連携により、運営面などからもメリットが大きいと判断し、杉並区での設立を行うこととなった。
カリキュラムには、杉並区を中心とした制作会社や放送局、広告代理店、CGプロダクションなどと協力し、徹底した「実践教育」を行う。募集コースは、デジタルアニメーション研究科とし、クリエイティブ面とビジネス面の両分野のプロデュース能力を指導する。初年度60名、2年目より120名を見込んでいる。
<この件に関するお問合せ先>
株式会社ワオ・コーポレーション
広報企画室 松本正行 masayuki_matsumoto@wao-corp.com
〒530-0015 大阪市北区中崎西2-6-17 WAO第1ビル
TEL 06-6377-8760 FAX 06-6377-8770
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