日本フードサービス協会、7月の外食産業市場動向調査を発表
日本フードサービス協会加盟会員社による
外食産業市場動向調査
平成18年7月度結果報告
社団法人日本フードサービス協会(略称:JF=ジェフ 本部:東京都港区 会長:米濱和英)では、協会会員社を対象とした外食産業市場動向調査の平成18年7月度分の集計結果をまとめました。「外食産業市場動向調査」は、新規店も含めた外食市場の全体的な動向や業態の変化を把握する「全店データ」と既存店ベースによる店舗の経営状況・動向を探る「既存店データ」を業態別に集計し、前年同月比の指標として表しております。
<全店ベース(新規店も含めた)による外食市場の動向>
トータル売上は前年同月比102.9%
客単価の上昇傾向は続く
<全体概況>
外食産業の新規店も含めた全店ベースによる全業態トータルの7月度売上状況は、前年同月比102.9%と前年を上回った。客数は100.2%と微増、客単価も102.7%と上昇し、売上は2.9%増となった。7月は前年に比べ雨の日が多く、天候状況は良くなかったが、外食全体の売上動向の基調はここ数ヶ月変わっていない。業態別の売上では、ファーストフード、パブ/居酒屋、ディナーレストラン、喫茶で前年を上回ったが、ファミリーレストランは前年を若干下回る結果となった。とくにファーストフード洋風が好調に推移し、全体を押し上げる格好となった。客単価は4月以降前年を上回っており、上昇傾向は続いている。
既存店の売上は100.1%と僅かに前年同月を上回り、3月から5ヶ月連続でプラスとなった。
<業態別概況>
■ファーストフードの業態は、全体の売上は前年同月比104.7%と前年を4.7%上回った。客数は100.4%、客単価は104.3%とともにアップした。分野別の売上では洋風、麺類とその他(カレー、アイスクリームなど)が売上を伸ばしたが、和風と持ち帰り米飯・寿司は客数が減少し前年を下回った。
■ファミリーレストランの業態は、全体の売上は99.7%と前年を僅かに下回った。客単価は101.2%とアップしたものの客数が98.5%と減少した。洋風と和風、中華の各分野の売上は前年を上回ったが、焼肉は店舗の減少もあり前年を下回った。
■パブ・居酒屋の業態は、全体の売上は107.7%と大きな伸びを示した。店舗数が111.0%と2桁増となったことで客数も106.8%と増え、客単価も100.8%と若干前年を上回っている。とくに居酒屋の店舗数の増加が目立つ。
■ディナーレストランの業態は、売上は101.4%と前年を1.4%上回った。客数は100.0%と前年並み、客単価は101.4%と上昇した。
■喫茶の業態は、売上が101.4%と前年を上回った。客単価は99.9%と僅かな前年割れであったが、客数は101.5%と増えた。