森永乳業、アロエベラゲルとプレーンヨーグルト投与による糖尿病予防・改善効果を発表
<速報> 森永乳業株式会社 生物科学研究所より
アロエベラゲルとプレーンヨーグルト投与による糖尿病予防・改善効果について
日本食品科学工学会第53回大会(2006年8月28日-30日)発表内容のご報告
森永乳業はこのたび、「アロエベラゲル単独」および「アロエベラゲル+プレーンヨーグルト」投与により、マウスにおける糖尿病の予防・改善効果が期待できることを明らかにしました。 この研究成果を2006年8月28日~30日に開催される日本食品科学工学会第53回大会にて発表いたします。
アロエベラゲルは、アロエベラの食用として認められている葉肉部分で、食品素材として広く利用されています。これまでに、当研究所では、第40回日本成人病(生活習慣病)学会(2006年1月14日~15日開催)にてヒト試験による『アロエベラゲルの糖尿病の予防・改善効果について』を、 また日本薬学会第126年会(2006年3月28日~30日開催)にて『アロエベラゲル中の抗糖尿病 成分を単離・構造決定』を発表しております。
今回は肥満性II型糖尿病モデルマウス(db/db マウス)【※1】において、アロエベラゲルの単独及びプレーンヨーグルトとの併用による抗糖尿病効果について比較検討を行ないました。
※1.肥満性II型糖尿病モデルマウス(db/db マウス)とは?
肥満・過食・高インスリン血症など、顕著な糖尿病症状を自然発生する突然変異系として発見されたマウスで、肥満と共に血糖値の急激な上昇が観察されることから、有用なII型糖尿病モデルとして用いられています。
【 日本食品科学工学会発表予定内容 】
(1)試験方法
肥満性II型糖尿病モデルマウスに、「アロエベラゲルのみ」、「プレーンヨーグルトのみ」、「アロエベラゲル+プレーンヨーグルト」をそれぞれ経口投与しました。アロエベラゲルは乾燥粉末として、マウス1匹当たり1mgまたは10mgを、プレーンヨーグルトは400mgを1日1回投与しました。そして、投与26日目の空腹時血糖値とヘモグロビンA1c値【※2】を測定し、対照群(与えていないモデルマウス)と比較しました。
※2.ヘモグロビンA1c(HbA1c)とは?
赤血球中のヘモグロビンのうち、グルコースと結合しているヘモグロビンの占める割合を示します。直近1~2ヶ月の血糖値の状態を示す値で、食事や運動によって簡単に変動しないため、血糖値のコントロール状況をはかるのに有効な指標の一つとされています。糖化ヘモグロビンともよばれており、この数値が高いと体内での血糖値のコントロールが不十分な状態にあるといえます。
空腹時血糖値では見つけにくい早期軽症糖尿病(食後高血糖)も、食後2時間値やHbA1c値を調べることで早期発見につながりやすく、最近注目されています。
(2)試験結果
添付資料をご参照ください。
