ミック経済研究所、「ITアウトソーシング市場展望2006度年版」を発刊
2006年度に復活、平均成長率5.8%で2010年度には3兆2,600億円市場
国内の情報サービス市場を捉えたマーケティング資料
「ITアウトソーシング市場展望2006度年版」を発刊
情報通信分野専門の市場調査機関である株式会社ミック経済研究所(東京都港区、社長:有賀 章、以下ミック)は、ITアウトソーシング・サービス市場を捉えたマーケティング・レポート「ITアウトソーシング市場展望2006年度版」を発刊した、と発表しました。
ITアウトソーサー40社を調査し、各社の数値を積み上げ、ITアウトソーシング市場を分析しました(図表1参照)。(1)ヘルプデスク/オンサイト保守とマネージド(リモート含む)からなる「ネットワーク&デスクトップ・サービス」、(2)プラットフォーム別、提供形態別、利用形態別に見た「データセンター・アウトソーシング」、(3)ライフサイクル管理と評価・診断サービスとに分けた「アプリケーション・アウトソーシング」、(4)受託計算を中心とする「プロセシング・サービス」、(5)4つの需要分野から捉えた「ビジネスプロセス・アウトソーシング」、の5分野、16セグメントの市場規模、競争優位性、シェアを分析しています。
調査結果の概略は以下の通りです。
【 ITアウトソーシング市場の推移と中期予測 】
ITアウトソーシング・サービス市場は、2004年度2兆2,418億円、2005年度は前年比1.5%増の2兆4,551億円でした。2006年度には金融分野をはじめ、景気回復をにらんだIT投資にドライブがかかり、6.5%増の2兆6,135億円が見込まれます。2009年度には3兆円台に乗り、2010年度までに平均成長率5.8%で推移するものと予測します(図表2~4参照)。
2005年度のITアウトソーシング・サービス市場は、期待感のわりに伸び率が低めに推移しました。これは最も高い構成比のデータセンター・アウトソーシング(05年度構成比40.7%)が価格下落等で伸びに鈍化が見られたことと、プロセシング・サービス(05年度構成比29%)が内製化の加速で低迷したことが影響を与えています。
【 ITアウトソーシング・サービス市場規模推移(大分類) 】
*添付資料をご参照ください。
ネットワーク&デスクトップ・サービスはネットワーク・インフラの進展によるインフラ管理のニーズや、ワンストップで提供されるマネージドサービスのニーズ等の高まりを受けて、安定して高い成長を続けています。
データセンター・アウトソーシングはマイグレーション後にデータセンターで預かるなど根強いオープン系サーバーの需要が引き続き拡大することで、強まる契約更改時の値下げ圧力を受けつつも、ITアウトソーシング・サービス市場を牽引していきます。平均成長率8.7%で推移し、2010年度には構成比46.6%で1兆5,181億円が予想されます。
アプリケーション・アウトソーシングはアプリケーションの運用・保守のコスト削減ニーズとアウトソーサーの安定収益確保の思惑が一致し、着実に拡大しています。
BPOは市場規模こそ小さいものの販売・顧客管理(CRM系)での実績が圧倒的に大きく、成長性においては財務・経理/人事・総務が最も高くなっています。今まで期待先行的な市場でしたが、事例も蓄積されつつあり、2010年度まで高い成長率を維持するものと思われます。
尚、同資料の体裁はA4判410ページのファイル製本で価格は252,000円です。