アイピーフレックス、画像処理アプリケーションに適したダイナミック・リコンフィギュラブル・プロセッサのサンプル出荷を開始
画像処理アプリケーションに適した
ダイナミック・リコンフィギュラブル・プロセッサ
「DAPDNA-IMS」のサンプル出荷を開始
DAPDNA-2のアーキテクチャを進化させた先進の高効率PEを採用
拡張C言語(DFC)による設計手法で高い生産性を実現
アイピーフレックス株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:萩島功一、以下アイピーフレックス)は、OA機器などの画像処理に最適化したダイナミック・リコンフィギュラブル・プロセッサ(注1)(以下DRP)「DAPDNA-IMS」(注2)のサンプル出荷を開始したことを本日発表いたします。DAPDNA-IMSは画像処理に有用な機能を搭載しており、JPEGをはじめとする広範囲な画像処理のアプリケーションでご利用いただけます。また、DAPDNA-IMS対応の統合開発環境「DAPDNA-FW II v3.0」もリリースいたしました。DAPDNA-IMSと併せてお使いいただけば、Data Flow C(DFC)コンパイラ(注3)により、設計生産性の大幅な向上が可能です。
今回サンプル出荷しましたDAPDNA-IMSは、OA機器などの画像処理に適したDAPDNAデバイスです。製品のライフサイクルが短くなる一方、少量多品種生産が必要とされる現在の市場では、柔軟性の高い高性能なプロセッサが求められています。DAPDNA-IMSは、この用途に最適なプログラマブルロジック半導体ソリューションです。同時にDAPDNA-IMSの開発用に、DAPDNA-FW II統合開発環境 v3.0を先行リリースし、DAPDNA-EB6評価ボードの受注を開始いたします。これにより、DAPDNA-IMSによるプロトタイピングが短期間で可能となります。
【DAPDNA-IMSの特長】
DAPDNA-IMSは、すでに商用システムで採用実績のあるDAPDNA-2と同様、チップ内の回路構成を瞬時に変更することで機能を切り替え、従来は複数のチップが必要とされたいくつものアプリケーションを1チップで実現するDRPです。DAPDNA-IMSは、DAPと呼ばれる高性能32ビットRISCコアと、DNAと呼ばれる955個の高効率プロセッシングエレメント(以下PE)(注4)で構成される2次元マトリックスからなるデュアルコアプロセッサです。
アプリケーションに応じて、システム動作中でも最適なハードウェア回路をオンデマンドで再構成できます。
DAPDNA-IMSでは、DAPDNA-2の広範囲なアプリケーションへの適合性をある程度絞り込み、画像処理を効果的に実現できるよう工夫しました。
また、ラインバッファなど画像処理に有用な機能を搭載し、さまざまな画像処理アプリケーションでお使いいただけます。さらに、TE-BGAパッケージを採用し、量産向けに高いコストパフォーマンスを実現しました。
【DAPDNA-IMSの仕様】
<DAP>
高性能32ビットRISCプロセッサ
命令キャッシュ8Kバイト、データキャッシュ8Kバイト
<DNA>
・動的再構成可能な16ビットPE(955個)の2次元アレイ
・DNAコンフィギュレーションメモリ3バンク
-フォアグラウンド1バンク+バックグラウンド2バンク
-4バンク以上はメインメモリからロード可能
<外部インタフェース>
・ダイレクトI/O
200MHz(最大、外部クロックに同期可能)、16ビット幅、入出力計4チャネル(1.6Gbyte/s)、複数のDAPDNA-IMS接続も可能
・DDR2 SDRAM
266MHz、64ビット幅DDR2 SDRAMインタフェース(4.25Gbyte/s)、最大容量1Gバイト
・PCI Express
PCI Express rev1.0a準拠(×4)
・ROM
ブート用およびプログラム用シリアルROMインタフェース(SPI)
・外部割り込み
8本
・その他
UARTインタフェース、GPIOインタフェース
<動作周波数>
266MHz
<電源>
3電源:3.3V(I/O)、1.8V(I/O)、1.2V(コア)
<パッケージ>
TE-BGAパッケージ、1156ピン
【DAPDNA-IMSに対応したDAPDNA-FW II統合開発環境 v3.0をリリース】
DAPDNA-IMSに対応した、DAPDNA-FW II統合開発環境 v3.0も併せて出荷を開始しました。DAPDNA-FW IIは、DAPDNA-IMS上のアプリケーション開発において、アルゴリズムデザインから実デバイス上での検証まで、全開発プロセスをカバーする高機能なツールセットです。拡張C言語であるDFCでDNA部分のデータフローを記述し、DFCコンパイラにより、DAPDNA-IMS上に配置配線可能な情報を自動生成できます。また、波形ビューア、メモリビューア、リソースマネージャ、消費電力ビューアなど豊富なシミュレーションおよびデバッグ環境が用意され、適時実行できます。
DAPDNA-FW II v3.0では、新たにフィット前のDNAコンフィギュレーションを使ったプリフィットホールチップシミュレーションが可能になりました。
フィット前にチップ全体での検証を擬似的に行うことにより、効率よく設計を進められます。またDFCにより、DAPDNA-IMSの豊富なPE資源を活用してさらに自由度の高い設計が可能です。DAPDNA-2にも対応しており、DAPDNA-FW II v3.0以前からお使いのお客様にも違和感なく操作していただけます。
【製品受注開始および出荷について】
DAPDNA-IMSサンプル、DAPDNA-IMSに対応したDAPDNA-FW II統合開発環境 v3.0をリリースし、DAPDNA-EB6評価ボードは本日より受注を開始しました。
詳細は弊社ホームページまたは弊社営業担当へお問い合わせください。
*「DAPDNA-IMS」のチップ画像は以下URLからダウンロード可能です。
このアクセスは情報保護のためセキュリティモードを使用しています(推奨)
https://eus.hnlk.net/index.cgi?hnav=69b096416c02d3af4f6efd39bba822ce40
上記URLでうまく接続できない場合はこちら
http://eus.hnlk.net/index.cgi?hnav=69b096416c02d3af4f6efd39bba822ce40
Web掲示期限 2006年09月14日(木)まで
【用語説明】
(注1)ダイナミック・リコンフィギュラブル・プロセッサ(DRP):
動的にチップ内部の回路構成を切り換えることが可能なプロセッサ
(注2)DAPDNA:Digital Application Processor/Distributed Network Architecture
(注3)DFCコンパイラ:英Celoxica社との共同開発
(注4)プロセッシングエレメント(PE):動的再構成可能な演算処理機構の最小単位
【アイピーフレックス株式会社について】
アイピーフレックス株式会社は、動的再構成(ダイナミック・リコンフィギュラブル)可能な高性能・多機能プロセッサ、これに対応した開発環境ソフトウェアや評価ボード、周辺インタフェース製品を提供しています。アイピーフレックスが開発したダイナミック・リコンフィギュラブル・プロセッサ(DRP)の「DAPDNA」製品群と、Software to Silicon(R) コンセプトをベースにした統合開発環境ソフトウェア「DAPDNA-FW II」により開発期間を短縮するばかりでなく、製品の多様化、アプリケーションの変化・変更へ迅速に対応することができます。アイピーフレックスは、コンシューマ、イメージング、ワイヤレス、ハイパフォーマンスといったそれぞれのアプリケーションに最適なソリューションを、パートナ企業と共に提供しています。
なお、IPFlex(R)、アイピーフレックス(R)、DAPDNA(R)、Software to Silicon(R)はアイピーフレックス株式会社の登録商標です。その他記載の社名および商品名は、各社の登録商標または商標です。
以上
アイピーフレックス株式会社
≪お客様、および報道関係お問い合わせ先≫
グローバル営業部 野田
TEL:03-5436-3253 FAX:03-5436-3862
E-mail:mktg@ipflex.com
URL: http://www.ipflex.com/