伊藤忠商事、米ハリウッド映画製作会社と資本・業務提携
伊藤忠商事「Comic Book Movies社」へ戦略的投資を実施
~アジア最大級の商社、ハリウッド映画製作会社と業務提携~
この度、伊藤忠商事株式会社は、ハリウッド映画製作会社 Comic Book Movies, LLC. (以下 CBM、所在地:米国)に対し、資本・業務提携を実施しました。今回の提携により伊藤忠はCBMの10%の持分を所有し、今後リリースするハリウッド映画の日本国内におけるマーチャンダイズ・ビジネスを展開します。伊藤忠はこの提携を世界の映画、テレビ、デジタルメディア業界への重要なステップと位置付けており、当業界における長期的成長を期待しています。
CBMはバットマンシリーズのエグゼクティブ・プロデューサーで知られるマイケル・ウスラン氏と ハリウッド映画業界において長年ファイナンススキームの構築を手掛けているM. ジョナサン・ロバーツにより設立された、ハリウッド映画、マルチメディア・エンターテイメントコンテンツの製作会社です。CBMは米国と世界のコミック及び日本のマンガ、アニメを原作とした実写映画の製作を行っています。
今回の伊藤忠との提携により、CBMは日本市場におけるマーチャンダイズ・ビジネスの展開を行うことが可能になり、独立系映画製作会社としてCBMの企業価値拡大に大きく貢献するものとみております。
ウスラン氏はハリウッド業界において30年近い経験と実績を持っており、主なプロデュース作品に「バットマン」「バットマンリターンズ」をはじめとするバットマンシリーズ、「Where On Earth Is Carmen Sandiego?」ではエミー賞を受賞。昨年は「ナショナル・トレジャー」「コンスタンティン」「バットマン・ビギンズ」をリリースしています。近作に「The Sprit」「Shazam!」他が予定されています。ウスラン氏のトラックレコードは総額約1兆円にのぼり、ハリウッドにおけるトッププロデューサーの地位を確立しています。一方、インディアナ大学で世界初のコミックに関する大学公認コースで教鞭をとり、「The Comic Book in America」をはじめとした数々の執筆を行うなどコミック史の権威としても活動しています。
ウスラン氏とロバーツ氏のリーダーシップ、ハリウッド業界におけるネットワークにより、CBMはAリストの有名監督、脚本家、俳優を起用し、A級のハリウッド映画を製作します。CBMは1作品あたりおよそ70億円の制作費を投じ、2008年より年間3作品のペースで実写映画をリリースしてゆく予定です。映画興行収入とコンテンツの2次・3次利用を合わせた収益は1作品あたり1千億円を超える売上げ規模を予測しており、そのうちマーチャンダイズに関する売上げは世界で約300億円をターゲットとしています。
グラフィック・ノベルやコミックスから製作される映画やアニメーションは映画チケット、DVD、テレビゲーム、玩具、マーチャンダイズの販売総額は世界で250億ドルの収益を見込んでいます。
伊藤忠商事は放送通信、ブランドビジネスやファミリーマートなど、生活消費関連産業への取組みを強化しており、コンテンツ関連のライセンシーとしての100社以上との取引実績をいかし、CBMの日本におけるマーチャンダイズ・パートナーとして今後CBMが製作、リリースする映画コンテンツを利用したライセンスビジネスの拡大、各種プロモーションでの協力等の協業を行います。また石ノ森章太郎作品をはじめとする日本発の原作を映像化し、CBMと共に世界に発信してゆきます。
◆COMIC BOOK MOVIESについて: CBMは2005年に設立され、多種多様な米国及び世界のコミック、マンガの原作をベースとしたエンターテイメントコンテンツの構築を行っています。
会社名 : Comic Book Movies, L.L.C. http://www.comicbookmovies.net/
本社所在地 : 米国カリフォルニア州サンタモニカ
役員 :
チーフ・クリエイティブ・オフィサー(CCO) マイケル・ウスラン
チーフ・エグゼクティブ・オフィサー(CEO) ジョナサン・ロバーツ
事業内容 :
(1)コミックブックのプロパティをベースとしたエンターテイメント
コンテンツの開発 及び 製作(映画、ビデオ/DVD、TV)
(2)ライセンス 及び マーチャンダイズ