メルシャン、八代工場内に本格焼酎の製造・開発拠点「八代不知火蔵」を竣工
メルシャン(株)八代工場 「八代不知火蔵」本日竣工
―本格焼酎の製造、研究、開発の新しい拠点に-
メルシャン株式会社(本社:東京、社長:岡部有治)は、メルシャン(株)八代工場(熊本県八代市)内に2005年11月21日(月)に着工し、建設を進めておりました本格(乙類)焼酎の製造、研究、開発拠点「八代不知火蔵(やつしろしらぬいぐら)」を本日9月25日(月)に竣工いたしました。
「八代不知火蔵」は、販売増を見込む本格焼酎の製造及び研究、開発に対応するもので、敷地面積は2000m2、生産能力は従来の6,000KLから約1.6倍の9,700KLに増強しました。
「同蔵」は、米焼酎の郷・熊本の古くからの城下町であり、球磨川河口の良水の地「八代」において、米焼酎づくりの伝統を受け継ぎながら、新しい焼酎づくりにもチャレンジする蔵です。良水、厳選された素材、高品質な麹、独自の酵母、全てが新蔵の約束です。そして、同蔵の特徴である蒸留釜には、銅製とステンレス製の常圧釜とステンレス製の減圧釜、計三種類、六釜を備え、多様な原酒造りを可能にしています。
品質面については、設備の更新により、増産とともに生産効率、品質管理の向上が見込まれ、研究・開発面については、最新設備に加えて、手造り麹室(こうじむろ)や小規模な試験製造室の設置が可能となり、バイオ技術の解明や開発に役立ててまいります。
「八代不知火蔵」(やつしろしらぬいぐら)は、神秘の歴史に彩られた不知火伝説や、八代海(別名不知火海)を望む本格焼酎製造棟として名付けられ、伝統への敬意と新しいものへのチャレンジスピリッツに満ちた、明るく開放的な蔵を目指してまいります。
メルシャン(株)八代工場は1946年から焼酎の製造を開始し、同年甲類焼酎『三楽』を発売、1963年に乙類焼酎の製造を開始し、1991年には、日本名水百選である「南阿蘇村(旧白水村)・白川水源の湧水」を使用した本格焼酎『白水』シリーズを発売いたしました。
また、当社は本格焼酎事業の更なる強化を図るべく「八代不知火蔵」の竣工に合わせ、新ブランド「八代焼酎」を立ち上げます。熊本県産米による米麹を使用し、球磨川伏流水で仕込んだ個性的な「八代焼酎」と白川水源の湧水を使用し、すっきりとした飲みやすさが特徴の「白水」。2つのブランドとともに熊本八代の地に根ざした酒造りに邁進してまいります。
【 工場の概要 】
◆正式名称 メルシャン株式会社八代工場 酒類製造棟 「八代不知火蔵」
◆所在地 熊本県八代市三楽町3番1号
◆敷地面積 約2000m2
◆年間生産能力 9,700KL
◆設備内容 本格(乙類)焼酎原酒の製造、研究
◆工場長 東 正二
◆設計・施工 清水建設株式会社
◆投資額 15億円
以上