日本フードサービス協会、8月の外食産業市場動向調査を発表
日本フードサービス協会加盟会員社による
外食産業市場動向調査
平成18年8月度結果報告
社団法人日本フードサービス協会(略称:JF=ジェフ 本部:東京都港区 会長:米濱和英)では、協会会員社を対象とした外食産業市場動向調査の平成18年8月度分の集計結果をまとめました。「外食産業市場動向調査」は、新規店も含めた外食市場の全体的な動向や業態の変化を把握する「全店データ」と既存店ベースによる店舗の経営状況・動向を探る「既存店データ」を業態別に集計し、前年同月比の指標として表しております。
< 全店ベース(新規店も含めた)による外食市場の動向 >
トータル売上は前年同月比103.8%と伸長
客数、客単価とも前年上回る
< 全体概況 >
外食産業の新規店も含めた全店ベースによる全業態トータルの8月度売上状況は、前年同月比103.8%と前年を3.8%上回った。客数は101.7%、客単価は102.0%とともにアップした。天候状況は昨年と比べ大きな変化は無かったが、東京は昨年より気温が低く、逆に大阪は高い状態であった。全般的には外食市場の売上動向は、ここ数ヶ月同じような基調で推移している。業態別の売上では、ファーストフード、ファミリーレストラン、パブ/居酒屋、ディナーレストラン、喫茶の全ての業態で前年を上回った。 客単価は4月以降前年を上回っており、上昇傾向は続いている。店舗数は100.8%と僅かな増加にとどまっており、出店ペースは下がっている。
既存店の売上は101.6%と前年同月を上回り、3月から6ヶ月連続でプラスとなった。
< 業態別概況 >
■ファーストフードの業態は、全体の売上は前年同月比105.2%と前年を大きく上回った。客数は102.2%、客単価も102.9%とアップした。分野別の売上では、持ち帰り米飯・寿司の分野が僅かに前年を下回ったが、洋風、和風、麺類とその他(カレー、アイスクリームなど)は前年を上回り、とくにその他の分野が好調に売上を伸ばした。
■ファミリーレストランの業態は、全体の売上は100.9%と前年を0.9%上回った。客数は99.9%と僅かに前年に届かなかったものの、客単価は100.9%とアップした。洋風、和風、中華さらに焼肉の各分野とも売上は前年を上回った。
■パブ・居酒屋の業態は、全体の売上は110.2%と大きな伸びを示した。店舗数が111.1%と2桁増となったことで客数も108.3%と増え、客単価も101.8%とアップした。とくに居酒屋の分野で店舗数および客数の増加が目立つ。
■ディナーレストランの業態は、売上は105.9%と前年を大きく上回り好調に推移した。客数は103.1%、客単価も102.7%とともに伸びた。
■喫茶の業態は、売上が102.8%と前年を2.8%上回った。客単価は99.9%と僅かな前年割れであったが、客数が102.9%と増えた。