TKC、市町村向けに電子申告業務支援システムを開発
「地方税の電子申告・納税」の普及促進へ
市町村向けに電子申告業務支援システムを開発・提供
――日本初のLGWAN-ASP対応(予定)システムなど3種を一斉提供――
株式会社TKC(代表取締役:飯塚真玄/本社:栃木県宇都宮市/資本金:57億円)は、市町村が"最適"なコストで"容易"に地方税の電子申告・納税サービスを実現できるよう、3つの関連システムを開発。平成20年1月から提供を開始する予定です。
これは、地方税の電子申告実践件数の80%超(*注)で利用されている会計事務所向け「TKC電子申告システム(e-TAXシリーズ)」で培った開発経験を活かして提供する、市町村向けの電子申告業務支援システムです。
これにより「地方税電子申告システム(eLTAX:エルタックス)」との連携から収納業務まで、市町村のスムーズな電子申告業務を支援します。
具体的には、市町村向けに以下のシステムを開発・提供いたします。
(1)「TASK.NET税務情報システム」へ電子申告対応機能の搭載 機能強化
(2)「審査システム」と「TASK.NET税務情報システム」を連携させる
「TKC行政ASP/地方税電子申告支援システム(仮称)」の提供 新規開発
(3)「電子納税システム」と「TASK.NET税務情報システム」を連携させる
「TKC行政ASP/電子納税支援システム(仮称)」の提供 新規開発
なお、TKCでは「地方税電子申告支援システム」と「電子納税支援システム」を「TKC行政ASP」シリーズとして提供することで、市町村のLGWANの有効活用を可能とします。
LGWAN-ASP(予定)によるシステム提案はほかに例がなく、全国の市町村ではすでに整備されているLGWANを活用することで不要な投資コストを抑制でき、情報セキュリティ面でも安心なサービスを低コストかつ短期間で実現することができます。
市町村向け電子申告業務支援システムの販売目標は、1年間で50団体を目指します。
TKCは創業(昭和41年)以来、会計事務所およびその関与先企業、地方公共団体へ専門特化した情報処理サービスを展開してきました。
平成16年2月に名古屋国税局管内で国税の電子申告が開始されて以来、TKCではTKC会計事務所が、最も快適な環境で電子申告が行える「TKC電子申告システム(e-TAXシリーズ)」を開発・提供し、TKC全国会が推進する「国税・地方税の電子申告」の普及促進活動を支援してきました。
また、上場企業などの連結企業グループ向けに「法人電子申告システム(ASP1000R)」を開発し、平成19年1月から提供を開始します。
今回、新たに市町村向けシステムを提供することで、「納税者」および収税側である「地方公共団体」の双方からスムーズな電子申告環境をサポートし、これにより国が推進する地方税の電子申告普及促進の一助となることを期待しています。
地方税の電子申告は、社団法人地方税電子化協議会が開発・運営する「eLTAX」を介して提供されているもので、現在46都道府県13政令指定都市においてサービスがスタートしています。
法人や個人事業主にとって「地方税の電子申告・納税」とは、IT社会の便利さを最も実感できるサービスのひとつで、全国の自治体での早期実現が期待されています。
また、こうした納税者のニーズの高まりを背景に、国も地方税の電子申告を「電子自治体オンライン利用促進指針」の21対象手続のひとつに掲げ、今後、重点的に利用促進を図るとしています。
*注)
現在、TKC全国会(全国9400名の税理士・公認会計士)では、国税・地方税の電子申告の推進を「税理士としての社会的使命」として位置づけ「電子申告推進プロジェクト」を組織し、その普及に努めています。
その実践状況は、国税庁殿の発表によれば平成16年2月から平成18年8月までの法人税の電子申告件数は7万8572件。そのうちTKC電子申告システムを利用して行われた電子申告は6万5278件と全体の83.1%に達しています。また、地方税では法人住民税の電子申告の86.1%を占めています。
■地方税の電子申告・納税イメージ図
※添付資料参照
■提供開始およびシステム利用料金など
提供時期 平成20年1月(予定)
提供価格 未定