エーザイ、FDAから「アリセプト」の高度アルツハイマー型痴呆の効能・効果追加承認を取得
「アリセプト(R)」、FDAより高度アルツハイマー型痴呆(認知症)の効能・効果追加の承認を取得
エーザイ株式会社(本社:東京都、社長:内藤晴夫)の米国臨床研究会社エーザイ・メディカル・リサーチ・インク(本社:ニュージャージー州、社長:ミンデル・サイドリン)は、10月13日(米国東部時間)、アルツハイマー型痴呆(認知症)治療剤「アリセプト(R)」の高度アルツハイマー型痴呆(認知症)の効能・効果追加について、FDA(米国食品医薬品局)より承認を取得しました。今回の承認により、「アリセプト(R)」は米国において、従来の軽度および中等度に加え高度までの適応を得たことから、すべてのアルツハイマー型痴呆(認知症)の患者様への使用が認められた唯一の薬剤になります。日本および欧州においては申請中です。
今回の効能・効果追加の承認は、高度アルツハイマー型痴呆(認知症)の患者様248人を対象に行った6カ月間投与の臨床試験(プラセボを対照とした無作為化二重盲検試験)の結果を中心に評価されたものです。この試験において、「アリセプト(R)」投与群は、プラセボ投与群と比較して、主要な評価項目である認知機能、日常生活動作(ADL:Activities of Daily Living)において統計学的に有意な改善を示しました。今回の試験で「アリセプト(R)」投与群に見られた主な有害事象は、下痢、食欲不振、嘔吐、吐き気、斑状出血(あざ)でした。
米国におけるアルツハイマー型痴呆(認知症)の患者数は450万人で、このうち約20%が高度アルツハイマー型痴呆(認知症)であるといわれています。当社は、今回の高度アルツハイマー型痴呆(認知症)の効能・効果追加の承認により、今後米国においては、すべてのアルツハイマー型痴呆(認知症)の患者様に使用できる唯一の薬剤となる「アリセプト(R)」をとおして、患者価値の極大化をはかり、患者様とそのご家族のベネフィット向上に貢献してまいります。
以 上
[参考資料として、FDAに申請した臨床試験データの概要を添付しております。]