リニアテクノロジー、PDアプリケーション向けPoEインターフェイス・コントローラーを販売開始
リニアテクノロジー、新製品「LTC4264」を販売開始
新しいPoE+アプリケーションを可能にする35W Power over Ethernet PDコントローラ
2007年4月9日 - リニアテクノロジーは、高電力受電機器(PD)アプリケーション向けPower over Ethernet(PoE)インターフェイス・コントローラ「LTC4264」の販売を開始しました。LTC4264は新しいIEEE 802.3at規格を満たすアプリケーションや独自の高電力アプリケーションを柔軟にサポートできます。LTC4264は、コマーシャル温度とインダストリアル温度の全範囲で規定され、熱特性が改善された12ピン4mm×3mm DFNパッケージで供給されるので、優れた高電流性能を実現します。1,000個時の参考単価は227円(税込み)からで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。
LTC4264を使用することにより、従来の製品との互換性を維持しながら、IEEE 802.3af指定の12.95Wの制限値を超える消費電力の大きいアプリケーションを開発することができます。LTC4264は2ペア・システム向けに最大35W、4ペア・システム向けに70Wを供給できます。システムにおけるターンオン・サージ電流を制御するために、LTC4264はパワーMOSFETとセンス抵抗を備えた高精度のデュアル電流制限回路を搭載し、外付け部品を追加せずに完全な突入制御回路を実現します。LTC4264はPoE+(P802.at)委員会の電流に関する決定事項のほとんどに準拠しています。
高精度のデュアル・レベル電流制限により、電流供給能力が制限された従来型Power Sourcing Equipment(PSE)がデバイスに電力供給することを可能にし、デバイスが既存の規格の制限値を超えるカスタムPSEからフルパワーを得ることも可能です。
LTC4264は、市場で最小のオン抵抗値(標準0.55Ω、最大0.8Ω)をもつHot Swap(TM)MOSFETを使用して750mAを処理できます。FETのオン抵抗が非常に低いので、デバイスの発熱によって消費される電力を最小限に抑え、全体的な効率を改善します。
さらに、ユーザは通常動作の電流制限をディスエーブルし、最大電流制限値を約1.4Aまで増加させることもできます。
LTC4264は、アクティブ"H"、アクティブ"L"両方のパワーグッド信号を備えているので、あらゆるDC/DCコンバータとのインターフェイスを簡素化できます。また、25kΩのシグネチャ抵抗、高精度低電圧ロックアウト(UVLO)機能、熱過負荷保護機能を搭載しています。外部ACアダプタや補助電源オプションに対する継ぎ目のないインターフェイスを行うために、PDがPSEによって認識されたり給電されたりしないようにシグネチャ抵抗をディスエーブルできます。
LTC4264の特長
・完全な高電力PDインターフェイス・コントローラ
・IEEE 802.3af準拠
・100V、750mAパワーMOSFETを内蔵
・柔軟な補助電源オプション
・ディスエーブル付き高精度デュアル電流制限
・相補パワーグッド出力
・ディスエーブル付き25kシグネチャ抵抗を内蔵
・低電圧ロックアウト
・完全な熱過負荷保護
・高さの低い12ピン4mm×3mm DFNパッケージ
以上
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