島津製作所、豊富なバリエーションでさまざまな検査に対応のX線テレビシステムを発売
ユーザーニーズにあわせてシステム構成できる
豊富なバリエーションを持つX線テレビシステムを発売
―病院から医院まで、導入計画に合わせて幅広く対応―
島津製作所は、病院から医院までの各導入計画に合わせた多彩なラインナップを持つX線テレビシステム「FLEXAVISION(フレクサビジョン)」を4月10日から発売します。透視台やX線管球をはじめX線テレビシステムの構成品を豊富なバリエーションの中から細かく選択できるため、内科、外科、整形外科、泌尿器科などで行うさまざまな検査に柔軟に対応します。
新製品には、I.I.*1デジタルパッケージ、CR*2カセッテパッケージ、および複合パッケージの3タイプがあり、それらをベースとして構成品であるX線管球など各ユニットをそれぞれ数種類の中から選択することができます。さらに、各種検査に合わせたオプション機能を必要に応じて追加構成できることから、ユーザーニーズに合わせた幅広くきめ細かなシステムを提供できます。
*1 I.I.(イメージインテンシファイア)
X線を可視光に増幅・変換するユニット。CCDカメラ、画像処理装置などと組み合わせることにより、被検者を透過したX線をリアルタイムに電気信号に変換し、モニタにデジタル画像を表示することができる。
*2 CR
イメージングプレートに被写体を透過したX線を取り込み、コンピューターで処理をしてデジタル画像を得る方法。
年間約350億円の規模が続いている国内のX線テレビシステム市場は、近年開発されたフラットパネルディテクタ(FPD)を搭載したフルデジタル高級機種が大規模病院を中心に増加してきています。また、中小病院市場、診療所・医院市場においてもIT化が進み、かつCR機によるデジタル化が進んでおり、普及機においてもデジタル対応へのニーズが高まっています。
当社は、直接変換方式FPDを搭載したX線テレビシステムに続く汎用機種として新製品の「FLEXAVISION(フレクサビジョン)」をラインナップに加え、市場での幅広いニーズにきめ細かく対応し、国内市場でトップシェアを目指します。
新製品の特長は次のとおりです。
【新製品の特長】
1.施設に応じたユニットの組み合わせが可能
X線テレビシステムの構成品である透視台やX線高電圧発生装置、X線管球などの各ユニットを、自由に組み合わせて施設ごとの導入計画や検査内容に応じた最適なシステムを構築できます。消化管などのスクリーニングから泌尿器、整形分野などの専門検査まで多様な検査に柔軟に対応できます。
2.各種検査にフレキシブルに対応
全身をカバーできるワイドな検査視野や、整形領域、注腸検査に有用な斜入撮影オプション、胸部検査だけでなく車椅子での嚥下撮影にも対応できるCRカセッテ速写と映像系1.5m引き伸ばし機能の組み合わせなど、各種検査に対応できるさまざまな機能を搭載しています。
3.被検者に優しいシステム
寝台昇降機構や、ベッドサイド操作により、被検者に配慮しながら検査が行えます。X線条件は、4採光野ホトタイマ(オプション)などにより自動設定され、適正な撮影が行えます。また、低被ばくパルス透視とBHフィルタとの組み合わせにより、トータルのX線量が低減できます。
4.シンプル操作、効率の良いワークフロー
システムをコンパクトに設計していることから、検査室にゆとりのスペースを確保できます。操作卓には透視台の操作と発生器制御を集約し、スムーズに操作を行うことができます。デジタル画像処理部はWindowsRを採用しているため、マウスとキーボードによるシンプルな操作ができ、迅速なワークフローをサポートし、各種ネットワークにも対応が可能です。
【新製品の概要】
製品名: X線テレビシステム「FLEXAVISION(フレクサビジョン)」
定 価: 1億2,680万円~2億5,630万円(税込み)
販売予定台数: 350台(発売後1年間、国内外)
【製造販売認証番号】
218ABBZX00202000
据置型デジタル式汎用X線透視診断装置 [X線テレビシステム FLEXAVISION]