新キャタピラー三菱、新世代環境対応型エンジン搭載など超大型ダンプトラックをモデルチェンジ
新世代環境対応型エンジン「ACERT(TM)」を搭載した超大型ダンプトラックのラインアップを拡充
新キャタピラー三菱株式会社(本社:東京都世田谷区用賀4丁目10-1、社長:広瀬正典、資本金:231億円)は、重土木や鉱山現場で活躍する超大型ダンプトラックをモデルチェンジし、4月10日から新発売します。
新発売するのは、最大積載重量95.1トンのCAT.777Fで、CAT777D(2000年4月発売)の後継機。先に投入したCAT773F(最大積載重量54トン)およびCAT775F(同62トン)の上位機種です。
今回のモデルチェンジでは、排出ガスに含まれる有害物質を大幅に低減した新世代環境対応型エンジン「ACERT(アサート)」を搭載、ハイレベルの環境性能を実現しました。また、大容量の新型キャブを採用し、オペレータの作業環境を大幅に向上させました。さらに、従来機よりも変速が滑らかな電子制御式クラッチ圧コントロールを新たに採用するなど、パワートレイン(駆動系装置)の電子制御化を大きく進化させています。
CAT777Fの主な特長は次の通りです。
1.新世代環境対応型エンジン「ACERT」を搭載
(1)最先端のエレクトロニクス技術を駆使し、燃焼行程を効率的に制御することで、排出ガスを飛躍的にクリーンにしたキャタピラー社の新世代環境対応型エンジン「ACERT」を搭載。これにより777Fは、米国環境保護局(EPA)のTier2規制※1 および欧州連合(EU)のStageII規制※1 などの排出ガス規制に対応します。※2
※1 Tier2・StageIIは2006年1月から施行
※2 本機はグロス出力が560kWを超えるため、オフロード法(特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律)では規制対象外
2.快適なオペレータ環境
(1)運転席空間の容積を18%アップし、オペレータの快適性を向上させた新しい大型キャブを採用。ガラス面積も約2倍に拡大し、優れた視界を確保しています。
(2)運転席(キャブ)には、転倒時にオペレータを保護するため、FOPS※3 にも適合した内蔵式ROPS※4 を採用。さらに、乗り降りをはしご式から階段式に変更するなど、安全性を高めています。
※3 FOPS:Falling Object Protective Structure(落下物保護構造)の略
※4 ROPS:Rollover Protective Structure(転倒時運転者保護構造)の略
(3)オペレータへの騒音と振動を抑制するため、騒音低減型キャブを採用。また、フレームとの接合部に弾性マウントを採用しました。3点支持式シートベルト付のエアサスペンションシートと相まって、静粛性が高く快適な乗り心地を実現しています。
3.さらに進化したパワートレインの電子制御
(1)電子制御式クラッチ圧コントロールシステム(ECPC)を採用したフルオートマチックトランスミッションを搭載。トランスミッションクラッチの接続を一つずつコントロールし、従来に比べスムーズかつ効率的に変速します。
(2)電子制御全油圧式ブレーキシステムを採用。これまでの空気作動油圧式に欠かせないエア系統のメンテナンスが不要になりました。
(3)エンジンやトランスミッション、ブレーキなどのシステム情報をリアルタイムで交換する、統合電子制御システム「CATデータリンク」が、各ユニットのきめ細かく高度なコントロールを可能にしました。
4.CAT777Fの主な仕様
※添付資料を参照
5.標準販売価格(販売標準仕様、工場裸渡し)
CAT 777F ダンプトラック 160,800,000円
6.目標販売台数
年間20台
以 上