日本光電、ロシュ・ダイアグノスティックスのPOCT製品「コバス h232」を発売
日本光電 ロシュ・ダイアグノスティックス POCT製品のラインナップ拡充
ハンディータイプ「コバス h232」を発売
日本光電工業株式会社(本社:新宿区西落合1-31-4、社長:荻野 和郎、以下 日本光電)は、2007年7月2日より、病院の救急外来からクリニックまで広範な医療施設で使用可能なPOCT(ポイント・オブ・ケア・テスティング)製品「コバス h232」を発売いたします。
「コバス h232」はロシュ・ダイアグノスティックス株式会社(本社:港区芝2-6-1、代表取締役社長 兼 CEO:小川 渉、以下 ロシュ・ダイア)の製品で、本製品の発売は、2006年9月1日に日本光電とロシュ・ダイアの間で合意された、POCT製品の販売提携に基づくものです。
「コバス h232」は、ロシュ・ダイアが臨床検査領域に展開する総合ブランド「コバス」のPOCT製品です。本製品は、「カーディアック リーダー」のハンディータイプの製品であり、急性心筋梗塞の早期診断や肺血栓塞栓症の除外検査に有用な生化学マーカーである心筋トロポニンTやミオグロビン、D-ダイマーなどを全血で測定することが可能です。さらに、バッテリーパック(別売)を導入することで持ち運びが可能となり、救急外来・病棟・循環器外来など病院内の様々な場所での測定ができ、救急救命の現場でより利用しやすい設計となりました。また、操作画面を大きくしタッチパネルを採用することで、操作性が高いデザインを実現しました。最大500件の検体数が保存可能で、特定患者の測定結果を一覧で表示することができるなど高いデータ管理能力を兼ね備えています。
日本光電は、病院の救急処置室や循環器内科、循環器クリニックなどの診療部門に強く、心電計、生体情報モニタ、除細動器などで高いシェアを占めています。POCT製品のラインナップ強化にも力を入れており、現在POCT製品「カーディアックリーダー」「コアグチェックXS」の販売提携を行っているロシュ・ダイアと引き続き協力し、「コバス h232」の販売を促進します。
さらに、自社製品と組み合わせて、医療現場のさまざまな要望に応じた提案を行うことで、医療の効率や質の向上に貢献すると共に、自社製品の販売増にも寄与するものと期待しています。
以上
< 用語説明 >
心筋トロポニンT:特異性に優れた、心筋障害の生化学的診断マーカー
ミオグロビン:初期の心筋梗塞の診断に対して感度が高い生化学的診断マーカー
D-ダイマー:安定化フィブリン分解産物で、肺血栓塞栓症の指標となるマーカー
< 製品特性 >
●「心筋トロポニンT」や「ミオグロビン」、「D-ダイマー」の定量測定が15分以内で可能
●150μLの全血で測定が可能
●小型で場所をとらず、バッテリーパックを採用のため持ち運びが可能
●タッチパネルを搭載し、操作手順が画面上に表示される親切設計
●搭載メモリを拡充し、最大500件まで検体数が保存可能
●特定患者の測定結果を一覧で表示
< 基本スペック >
ヘパリン添加の静脈全血150μLより、15分以内で心筋トロポニンT、ミオグロビン、Dダイマーを測定
< 希望販売価格 >(すべて税抜価格)
コバス h232(バーコードスキャナー付) 600,000円
コバス h232 500,000円
< 別売り >(すべて税抜価格)
~専用試薬~
カーディアック試薬 トロポニンT(コバス h232用) 18,000円(10テスト)
カーディアック試薬 D-ダイマー(コバス h232用) 18,000円(10テスト)
カーディアック試薬 ミオグロビン(コバス h232用) 30,000円(20テスト)*10月発売予定
POCTバッテリーパック 24,000円
POCTベースユニット 80,000円
< 製品仕様 >
寸 法:275 × 102 × 55(mm)
重 量:約650g(バッテリーパックも含む)
測定範囲:心筋トロポニンT 0.03-2.0ng/mL(定量範囲:0.1-2.0ng/mL)、
ミオグロビン 30-700ng/mL、D-ダイマー 0.1-4.0μg/mL
測定時間:約15分
検体種別:ヘパリン添加静脈全血
検体量:全血150μL
メモリー:500件(日付、時刻データを含む)
< 写真 >
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■2社の会社概要
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以上
(※ 写真、2社の会社概要は関連資料を参照してください。)