IP電話ソリューション「コムシップcomsip」の機能拡充を図り、IPソリューション事業を拡大
- 株式会社ユニーク・リンクへの1億円の出資を機に、最新のIP電話システムを「comsip」に採用して展開 -
日本コムシス株式会社(以下 日本コムシス、大崎本社:東京都品川区東五反田、代表取締役社長:島田 博文)では、今後のIP電話事業の拡大を視野に入れ、1月31日、IP電話システムの開発・設計・販売を手がける株式会社ユニーク・リンク(以下 ユニーク・リンク、本社:東京都中央区日本橋、代表取締役:臼井 紀男)に総額1億円を出資しました。そしてこの度、日本コムシスは、ユニーク・リンクが開発したIETF(※1)準拠のビジネスIP電話システム「OfficeWizard™SIPサーバV 3.0.2(オフィスウィザード、以下 OfficeWizard™)」を日本コムシスが提供しているIP電話ソリューション「comsip(コムシップ)」(※2)のSIPサーバとして組み込むことにより、バージョンアップを行います。「OfficeWizard™」は、ソフトウェアによりIP電話環境の変化に柔軟に対応できることが特徴の製品です。日本コムシスは機能拡充した「comsip」により、IPソリューション事業のより一層の拡大を狙います。
日本コムシスは、IPソリューションの提供において、長年にわたり培った電話通信回線の敷設や無線中継基地局の建設など、通信インフラの設備工事における実績と高度な技術力を基に、高品質かつ低価格なIP電話ソリューションを提供しています。従来の「comsip」は、ソフトスイッチをシステムに採用している点や、インターネット標準機能であるSIPプロトコルを市販標準サーバ上で稼動させることで、低価格で提供することが大きな特徴でした。今回ユニーク・リンクとの協力により、「OfficeWizard™」を「comsip」に採用することで、これまで以上の機能の拡充が可能となります。
具体的には、サーバの負荷分散により、大規模のユーザにも対応することが可能となるほか、仮想IP方式の採用や、SIPサーバ間の相互監視により、一方のサーバがダウンしても代替することができる強固な二重化が可能となります。さらに、サーバとSIPフォン間の認証機能を強化することで、セキュリティ機能を向上することができます。また、「comsip」はオープンに設計されているため、通信キャリアや電話機、サーバなどの機器を自由に選択できる点も大きな特徴と言えます。
さらに、今後日本コムシスでは、機能拡充する「comsip」の本格展開にあたり、同システムを日本コムシスの社内に導入していきます。
機能拡充するIP電話ソリューション「comsip」および株式会社ユニーク・リンクの概要は別記のとおりです。
※1:「IETF」は、Internet Engineering Task Forceの略で、インターネットで利用される技術を標準化する組織。
※2:従来日本コムシスが「日本コムシスSIPサーバシステム」という名称で展開していたソリューションの新名称。
(参考)
株式会社ユニーク・リンク:
ユニーク・リンクは、SIPプロトコルIP FAX及びIP電話の設計・開発・販売を行うことを目的に2002年に設立されました。 設立後すぐに東京都に対して創造法の申請を行い、受理されました。また、申請後すぐにインターネットとFAXを融合したソフトウェアである「OfficeWizard™F@X」を、2005年にはIP電話システム製品である「OfficeWizard™」を企画・開発・製造しました。当該製品の開発に際し、日本コムシス株式会社に1億円の第三者割当増資を引き受けていただき、2005年3月25日に、「OfficeWizard™SIPサーバV 3.0.2」を正式リリースすることになりました。
URL:http://www.uniquelink.jp/
「comsip(コムシップ)」概要
名称:comsip(コムシップ)
主要製品:
■SIPサーバ
OS:Linux
プロトコル:SIP(RFC3261)準拠
■ITSP-GW
050網接続用GW
WANプロトコル:PPPoE、TCP/IP
アドレス変換機能:NAT、IPマスカレード、静的NAT(SIP対応)、静的IPマシカレード(SIP対応)、tranceroute対応、ping対応
ルーター機能:DHCPサーバ(LAN)、DHCPクライアント(WAN)、PROKY DNS、NTPクライアント、UPnP(ALG対応)
最大同時通話数:100通話
プロトコル:SIP(RFC3261)準拠
■SIPフォン
インタフェース:IEEE802.3(100/10BASE自動認識)×各1(回線ポート/PCポート)
ボタン: ダイヤルキー×12、機能キー×10
主制御部:32bitCPU・組込型リアルタイムOS搭載
通信制御:SIP(RFC3261)準拠
音声符号形式:G.711(64kbit/秒)/G.729(8kbit/秒)
電源:DC9~13V(専用ACアダプタによる)
機能:
呼制御サービス
・個別内線番号発着信
・代表番号発着信
・任意内線グループ呼出
・外線発着信
・任意内線グループ呼出のタイムアウト時の機能
・ダイレクトイン着信
・システム短縮ダイヤル
・保留(自己保留、システム保留、パーク保留)
・代理応答(グループ代理応答、個別代理応答)
・転送:応答後転送(コンサルテーショントランスファー)
・転送:応答前転送(ブラインドトランスファー)
・転送:転送中止
・着信転送(無条件転送:フォワード、話中転送、不応答転送、多重転送、外線転送)
・発信者のIDの通知、非通知選択発信
・発ID変換機能
・着発信鳴り分け
・着信拒否
・着信制限
・発信制限
・ラストナンバーリダイヤル
・ラストナンバーコールバック
・自動切断
・局線・内線再補捉
・着信自動応答
・発信、着信履歴管理
・着信番号別最大着信数制限機能
・特番機能
電話機による機能
・可聴表示
・保留音送出
・DTMF信号送出
・短縮発信
・ワンタッチ発信
・ラストナンバーリダイヤル
・発着信履歴発信
・局線・内線プリセット
・電話帳
・通話品質(QoS)
グループサービス
・マルチテナント
・事業所グループ
・ロケーション
・ディレクトリ
・任意内線呼出グループ
・ピックアップグループ
・サービスクラス
・発信ルート
・着信ルート
・ダイナミックルーディング
回線接続
・INS64接続
・INS64ダイヤルイン発信
・INSナンバーディスプレイ
・アナログ回線接続
・ナンバーディスプレイ
・INS1500接続
・INS1500ダイヤルイン着信
・IPキャリア接続
・キャリア選択機能
拡張機能
・音声サービス
・自動交換台
・留守番電話サービス
・ボイスメールサービス
・ゲートウェイ障害時の発信ルート変更
・CTI対応
「株式会社ユニーク・リンク」会社概要
社名:株式会社ユニーク・リンク
設立:2002年11月12日
本社:東京都中央区日本橋4-12-14
代表者:代表取締役 臼井 紀男
資本金:7,450万円
事業内容:SIPプロトコル電話機およびIP FAXの開発・設計・販売
問い合わせ先は
日本コムシス(株) 広報室
電話03-3448-7190