アンジオテンシンII受容体拮抗薬「ミカルディス(R)」、
2型糖尿病に伴う糖尿病性腎症への適応拡大を承認申請
日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社(本社:兵庫県川西市 社長:大澤 昭夫)は6月30日、アステラス製薬株式会社(本社:東京都中央区 社長:野木森 雅郁)と医薬情報提供活動(コ・プロモーション)を展開しているアンジオテンシンII受容体拮抗薬「ミカルディス(R)」について、2型糖尿病に伴う糖尿病性腎症の効能追加の承認申請を行いました。同剤は日本では、日本ベーリンガーインゲルハイムが製造し、アステラス製薬が販売を行なっています。
この承認申請には「INNOVATION*」試験のデータが用いられましたが、同臨床試験は「ミカルディス(R)」での2型糖尿病に伴う糖尿病性腎症の進展抑制効果を検証する大規模臨床試験です。アンジオテンシンII受容体拮抗薬として初めて日本人のみを対象とし、さらに正常血圧患者も対象に含めて効果を検討した、画期的な試験です。同試験は2003年1月に開始され、2005年11月に終了しました。試験結果は2006年中に発表を見込んでいます。
*INNOVATION:INcideNt to OVert: Angiotensin II receptor blocker, Telmisartan, Investigation On type II diabetic Nephropathy
「ミカルディス(R)」は強力かつ持続的にアンジオテンシンII受容体に結合し、心血管イベントの多い早朝まで24時間にわたり確実な降圧作用を示す高血圧治療薬です。さらにレニン・アンジオテンシン系を抑制することによる糸球体高血圧の改善作用に加えて、「ミカルディス(R)」特有の選択的PPARγ活性化作用や優れた組織移行性により、腎保護効果でも勝ることが期待されています1-5。
「ミカルディス(R)」は2002年12月に日本で上市されてから、その製品特性が多くの臨床の先生方に評価され、2005年度の売上高は約420億円(薬価ベース)と大きく伸長しました。
*以下、INNOVATION試験などは添付資料をご参照ください。