フィリピン ダバオにて専用港を一部開港
~低温管理輸送(コールドチェーン体制)の徹底化を実現~
住商フルーツ株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:ポール・クュエッケン、以下:住商フルーツ)では、主力商品のバナナの出荷地である、フィリピン共和国のダバオにて専用の港を2006年6月より一部開港致し、第一次積み出し出荷を6月下旬より開始しました。(なお、同年10月には、全面開港する予定。)
これは弊社の低温管理輸送(コールドチェーン体制)の強化を図り、弊社の企業ポリシーである「品質、鮮度・食味・環境への配慮」として産地インフラ整備がなされ、すでに日本向けに販売されている"付加価値バナナ"の「甘熟王」、「バナージュ」などを中心に、徹底管理のもと、さらに品質の良いバナナを日本へ供給できる体制が構築できた。
本専用港は、2バース(2船分の停泊場所)を有し、2船同時に積み込みが可能で、最大出荷可能数は1バースで20~25万カートンの専用船を週2、3船が出港可能となり、最新鋭の設備により、積み込み時間の短縮も実現した。また、本年8月には、船積みを待つバナナを低温管理するために、本専用港の敷地内に日本向けのバナナ専用船、1船分に相当する約25万カートンを収容できる"冷蔵施設"も建設中。これにより、今まで以上に計画的な配船スケジュールを組むことが容易になり、より鮮度が高く、安定的な輸送が可能となった。
バナナは従来、箱詰めされた後、温度管理された輸出のための冷蔵コンテナ船や冷蔵専用船に船積みされるまで最大1、2日間の時間を要していました。また、熱帯地域であるフィリピンにおいては、常温(30℃前後)にさらされバナナへの負荷・負担が大きく、ひいては小売店の店頭や消費者の家庭における鮮度、品質に影響を与えていました。当社ではこれを問題と捉え、畑から収穫した時点から専用船に船積みされるまでの時間短縮化に努め、輸送船に至るまでの行程を低温管理された環境を維持するための設備を完備させました。なお、現在では箱詰め後、バナナを一時保管する集荷場までを約1時間前後に短縮させ、その後の船積みまでの全工程を低温で流通・管理できる体制を整えてきました。
弊社では、これまでバナナの生産過程だけでなく流通や熟成加工行程など、商品の品質への責任の徹底化を図り、熟成加工業者との資本関係の締結を行うなど、弊社のポリシーである「品質最優先」を関連グループ各社とともに共有できる体制を整えてきました。今回の専用港の建設計画は、より一層の品質管理の徹底化を可能とし、今後も高品質で安全なバナナの提供を目指してまいります。
「住商フルーツ ダバオ 専用港」の施設概要は、下記の通りです。
「住商フルーツ ダバオ 専用港」施設概要
■運 営:住商フルーツ株式会社
■建設地:フィリピン共和国ダバオ市ティブンコ
■敷地面積:約6ヘクタール(約60,000m2)
■収容船数:2バース(2船分)
■最大出荷可能数:2、3船/週
■施設構成:今回の開港部/資材倉庫、プラスティック工場、冷蔵コンテナ車・駐車スペース
今後の開港部/(冷蔵施設、ダンボール箱工場、燻蒸施設(パパイヤ・マンゴーなどに使用)
■全面開港日:2006年10月予定
コールドチェーン体制:
住商フルーツでは、畑から収穫した時点から専用船に船積みされるまでの時間短縮化に努め、輸送船に至るまでの行程を低温管理された環境に維持するための設備を完備させました。なお、現在は箱詰めされた後、バナナを一時保管する集荷場までを約1時間前後に短縮させ、その後の船積みまでの全工程を低温で流通・管理できる体制を整えてきました。
フィリピン-日本間:専用船にて約5日間。